インディアナポリス研究会コルツ部

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私とCOLTS   このようなサイトを主催し選手についてあれこれ語ったり戦術批判などをしている私であるが、正直言ってCOLTSファン歴NFL観戦歴は短い、超短い。CARがスーパーに進出した年のプレイオフからであるから、5年にも満たない。せいぜい足掛け4年ぐらいである。

 NFLの試合を初めて見たのは例のモンタナブームの頃のスーパーボウルであるが、その時、このスポーツはやばいと思ったものの、それ以来なんとなく敬して遠ざけてきた。こんな風に嵌まるのが怖かったのである。その頃は20代だったし。スポーツ観戦などにあんまり自分の時間をとられたくなかったのである。そのころはプロ野球も熱心に見ていたし。
 それが4,5年前ある理由からプレイステーション2を購入、そして折角だからというのでMADDENを買ったのが運のつき、こんな事態に相成りました。まあ30代だからいいかなというのもありました。プロ野球もかつて程熱心ではなくなったし。プロ野球の時間がNFLに移行したという事です。

 でMADDENのフランチャイズモードで自チームを決める際に以前からペーサーズファンであった私は同じインディを本拠地とするコルツを自チームに選んだ訳であります。これが私とコルツの馴れ初め、そしてそのチームにトリプレッツがいたという訳であります。トリプレットではない。そしてそのチームは4年後には優勝、現在に至るという訳です。ちなみに私の応援するチームはたいてい優勝する。あ、ペーサーズはしてないや。ペーサーズファンになった由来はこっち。たいした由来じゃないけど。

 という訳で、わたくしはファン歴ウン十年のコテコテではなく、どちらかといえば、というかはっきり生温いファンなのであるが、それでもさすがに今年(’07)のプレイオフのNE戦からスーパーまでの2週間は夢見心地だった。ありがとうコルツ。例のアダイのタッチダウンシーンなどはテレビの前で「つらぬけ〜」と叫んでしまった。ニュース映像だけど。ファン歴浅いけど。

 こんな若輩者の主催するサイトですので、あまり目くじら立てず、右から左へ読み流してください。あんまり信用されても僕が困るので。それなりの自信はありますけど。
 こんな感じで、どすか。

                     Super Sunday in November を前に 2007/11/2
俺ALLPRO'07  そもそも私がこのコラム集に「俺」などという妙ちくりんな名前を付けたのもこの企画がやりたかったが為なのである。
 では待望の’07シーズン俺ALLPRO発表。

 本当はスーパーボウル終了後にやる予定だったんだけど、焦っちゃた。我慢できなくて、つい。

 なお、この選抜はその選手の実力や活躍度とは全く関係なく、私つまり俺の趣味や偏見、すなわち印象度によって決まるものであります。
いっさいの抗議は認めません。あしからず。

 オフェンス
 QB:デレク・アンダーソン(CLE) ブレイロン専用QB。座右の銘は「適当。」
 WR:ブレイロン・エドワーズ(CLE) デレク専用WR。座右の銘は「犬のように飛び込む。」
    T.J.ハシュマンザーデ(CIN) タイプなんで、ポッ。当分、選ばれると思います。
 TE:ケレン・ウインスロー・Jr(CLE) この人はキャリアを通して報われない気がする。
 RB:リッキー・ウィリアムズ(MIA) あんた面白すぎ。無敵。MIA@PITは今季のベストバウト。そのMVP。
    エイドリアン・ピーターソン(MIN) T.ジャクソンは今オフ死ぬ気でプレイアクション勉強しろ。
 OT:ジョー・トーマス(CLE) AFC北の勢力図は
    ジョナサン・オグデン(BAL) 塗り換わるか。
 OG:レオナルド・デービス(DAL) アリゾナは泣いている。
    デュース・ルトイ(ARI) キャラ的に。
 C:ハンク・フレイリー(CLE) 人生何が功を奏するか分からない。

 ディフェンス
 DT:エド・ジョンソン(IND) コルツファンとしては選ばない訳にはいかない。
    アモビ・オコイエ(HOU) 何か期待させるものがあるので。
 DE:カイル・ヴァンデンボッシュ(TEN) ノンストップモーターという言葉はこの男の為にある。ネブラスカ。
    マリオ・ウィリアムズ(HOU) 俺はブッシュに負けていない。
 LB:ジョエイ・ポーター(MIA) 頑張ってたので。
    デメーコ・ライアン(HOU) まだ見ぬ強豪。
    パトリック・ウィリス(SF) 同上。
 CB:アントニオ・クロマティ(SD) 選ばない訳にはいかないでしょう。
    ドレ・ブライ(DEN) この人の実力を測りかねているのは私だけではないと思う。その名前の読み方と共に。
 S:ラロン・ランドリー(WAS) S.テイラーの供養も兼ねて。ワイルドカードプレイオフでは2INTS。
   ボブ・サンダース(IND) 今季このポジションは全体的に低調だったように思う。そこでうちから。

 スペシャルチーム
 K:ロブ・ビロナス(TEN) 50ヤード連発は圧巻。最後の最後で外したけど。
 P:マイク・サイファーズ(SD) コルツを葬り去ったから。
 KR:デビン・へスター(CHI) この人は永久に選ばれると思う。永久に。
 PR:同上

 HC:ビル・ベリチック(NE) 嫌いじゃないので。

 MVP:ダン・クレッコー(IND) 問答無用。


 総評
  オフェンスでCLE勢が多数を占めたのは意外と言えば意外な気もするが、当然と言えば当然という気もする。やはり今年の TEAM OF THE YEAR はブラウンズだったと思う。一方でDLがAFC南勢で占められたのはちょっと面白い。LB3名のうち2名がMLBだったのは御愛嬌。NE勢を選ばなかったのは意地。実際ブレイディとモス以外は特別大活躍という選手はいなかったように思う。ベン・ワトソンは選んでも良かったかな。トロイ・ブラウンとか。
 しかしこうやって見ると、なかなかのメンバーである。MADDENしてみるか。サラリーキャップ的にも可能そうだし。デレクには苦しめられそうだが。

                                      2008/1/20
  
 私とカバー2  インディファンを5年も続けていると嫌でもカバー2について詳しくなってくる。一家言持ってくる。私の頭の中でも様々なカバー2論が、それこそ腐りかけているので、脳を楽にするためにもここらでざっとまとめてみたいと思う。このコルツ局のあちこちに書き散らかしたものをまとめる意味も含めて。


1) WCOとの相似性

 私はオフェンスのカバー2に当たるものはWCOだと思っている。両者はその特徴が非常に良く似ている。

 まず第一に両者共に比較的お金の掛からないシステムであるということ。この両者は共にそれぞれのポジションに高い身体能力を求めないため、サラリー的にもドラフト順位的にも高い代価を支払わないですむ。例外的に高いのはカバー2のDEであるが、ここもあくまで純正パスラッシャーを求めればよいので、DE全体の中では比較的安価ですむ。また全ポジション中最も高いとされるQBにおいてもWCOでは比較的安価に獲得できる。さすがに再契約を重ねればそれなりに高くつくだろうが、ドラフト時点においては全体一位などという高い代償を支払わないですむ。モンタナは言わずもがな、八ッセルベック、ファーヴ、彼らはドラフト中位から下位の指名であり、そうして現代NO1のWCOの使い手といわれるガルシアにいたってはCFL上がりである。また、NEのブレイディも基本的にはWCOのQBであり、いわずと知れたドラフト6位全体199位である。WCOのチームでありながら、スティーブ・ヤングはともかくとして、アレックス・スミスやドノバン・マクナブをそれぞれドラフト一位で指名したSFやPHIの真意を私は理解できない。そもそもS・ヤングも私は理解できない。

 そうしてその結果として両者はそれぞれその反対側、すなわちカバー2ならばオフェンス、WCOならばディフェンスに金をかけられる。そうして大抵は、カバー2ならばパスオリエンテッドなラン&シュート的オフェンス、WCOならば46系のブリッツハッピーなディフェンスを採用する。カバー2とWCOを組み合わせるというケチケチ作戦も可能ではあろうが、ある理由から私は賛成できない。それは後述する。
またラン中心のオフェンスにカバー2ないしは46系を組み合わせるというのもありえるだろうが、私はそもそもラン中心のオフェンスは有り得ないと考えているので、そういうことは有り得ない。ラン中心のオフェンスが有り得ない理由については以前どこかでチラリと書いたが、別に項をあらためて書くつもりである。46系にラン&シュートを組み合わせれば、たちまちキャップ的に破綻するのは火を見るより明らかだろう。

 私がまずここでこんなことを書いたのは、これは最近気付いたのであるが、フットボールに限らずあらゆるスポーツあるいはあらゆる勝負事に於いて、ディフェンスとオフェンスをくっきりと分けて考えるのは間違えているのではないかと考えるようになったからである。バスケットボールやサッカーなどは言うを待たず、野球やフットボールのようなオフェンスとディフェンスがはっきり分かれているようなスポーツに於いても、ディフェンスとオフェンスは組み合わせてあるいは絡ませて考えるべきではないだろうかと考えるようになったからである。ディフェンスの弱点をオフェンスで補い、逆にオフェンスの弱点をディフェンスで補っていく。またはディフェンスの長所を活かすようなオフェンスをし、オフェンスの長所を活かすようなディフェンスをする。これが正しい考え方、戦い方なのではないかと考えるようになったからである。オフェンスはディフェンスであり、ディフェンスはオフェンスである。
 この項の題目はカバー2論であるが裏の目的はこの考え方の証明であるかもしれない。その第一弾が上に書いたものである。

 話は少々逸れるが、カバー2とはそもそも70年代のPITにて発明されたものらしい。それ以前にもNCAAに於いては既に似たようなものがあったらしいが、一応NFLにおいては70年代のPITというのが起点になっている。そうして我等がダンジーもそこに在籍している。そうしていったん廃れ90年代末期に復活するのであるが、これは当時隆盛を極めていたWCO対策として復活したのだと私は考えている。それ故にNFCのバッカニアーズだったのである。その戦術的理由についてはちょっと疲れてきたので次回に書こうと思う。それはWCOとの第二の相似性でもある。

 次回、2)カバー2の戦術的特徴 につづく。
                                      2008/3/30

 一週間の猶予があったにもかかわらず、何ひとつ推敲をしていません。引越しとかしないといけないので。まあ、何が何でも書かないといけないわけでもないですが、あんまり書かないと前回との連絡を失っちゃうので強引に書いてみます。ええ〜っと何だっけ、そうそうカバー2の戦術的特徴ね。


 2)カバー2の戦術的特徴

 カバー2の戦術的特徴ということでまず第一に挙げられるのは何より非常に時間の掛かるディフェンスであるということである。基本的に4メンラッシュオンリーのため、ロスタックルはほとんどない。DLが完璧にペネトレイトに成功した時ぐらいである。したがって 3rd and long といったシュチエーションが非常に作りにくく、3rd and out をとるまでにどうしても数多くのプレイを費やしてしまう。
 しかもゾーンで守っている以上、ランは確実に出るため、オフェンス側からみて 1st down の更新はそんなに難しいことではない。オフェンス側に何らかのミスのない限り、少しずつではあるが確実にボールは進んでいく。
 しかしながら、ディフェンスに時間が掛かるということは、逆に言えば、相手オフェンスにも時間が掛かる、すなわちプレイ数が掛かる、すなわちミスの出る回数も増えるということになる。この相手のミス待ちというのがカバー2の基本的な攻撃権獲得方法である。そういった意味では非常に消極的な戦術であるという言い方も出来る。

 このように時間の掛かるディフェンスであるため、大量点差を追いかける展開になると非常にきつくなる。どうしてもディフェンスに時間が掛かるため、自軍の攻撃回数が減ってしまうのである。第41回スーパーボールの後半でアーラッカーが自軍サイドラインに向けて大声を発しているシーンが中継カメラに捕らえられていたが、あれはおそらく、というかまず間違いなく「ブリッツをかけさせてくれ。」と叫んでいたのだと思う。あのような展開になるとカバー2は非常にきつい。その年のプレイオフでコルツが前半3−21から逆転したのはまさしく奇跡に近い出来事だったと思う。というか、実際は両チームの間にそれだけの実力差があったともいえる。コルツは楽勝ないし圧勝しなければならない試合だったのである。

 この時間が掛かるという特徴から、もうひとつの特徴である接戦に弱いという特徴も結果する。3rd and out が獲りにくい以上、これは自明であろう。

 こうした戦術的欠点を補うために、強力なオフェンス、それも強力なパッシングオフェンスが必要になる。強力なランオフェンスでもいいように思われるかもしれないが、ランオフェンスではどんなに強力でもどうしても一定以上の時間を要するため、結果的に接戦となり、結果的に競り負けてしまう。WCOも同じ理由から不可である。前半から大量リードを保ち、敵にパスオフェンスを強いるようなオフェンス、それはラムズやコルツのようなハイパーオフェンスしかない。’06ベアーズの場合はどうなるのかという質問があるだろうが、このチームの場合はこの欠点をD・へスターという稀有なリターナー一人の力で補った。リターンタッチダウンはフットボールに於けるもっとも時間のかからないオフェンスである。

 このカバー2とラン&シュートの組み合わせは先にも述べたとうり、サラリーキャップ的にも十分可能である。というかそれしかない。
 またWCOにもカバー2と同じく時間が掛かるという特徴があるのは自明だろう。結果的に46系のディフェンスと戦術的にもサラリーキャップ的にも組み合わせざる得なくなる。46系とWCOの組み合わせは戦術的に接戦を生みやすいが、そこはその両者ともに接戦に強いディフェンスでありオフェンスであるので、その不安は不要である。

 1)で少し触れたWCOとカバー2の相性について。
 これはもう圧倒的にカバー2の勝ちである。先にも触れたとうり、そもそも私が思うにカバー2の隆盛はWCOの隆盛が引き起こしたものである。アンダーニースへの早いパスに対抗するためにアンダーニースへのゾーンを固めたディフェンス、それが昨今のカバー2の起こりである。仮にB・ウォルシュがWCOを発明せず、パーセルズ的なランオフェンスが主流であったなら、カバー2の復活はありえなかったろう。

 次回、3)カバー2の人員的特徴 へと続く。

                                      2008/4/6 わっ4月だ。

 
 3)カバー2の人員的特徴

 これはもうはっきりしていて、DE以外には特別な身体的能力を要求しないということに尽きる。そのDEにしてもあくまでパスラッシュ能力のみに限定すればよいので、パスラン両面に長けたドラフト全体一位などを献上する必要もない。せいぜい全体10位前後で十分である。
 またDTにしてもあくまでUTタイプを二人並べればよいので、3−4のNTほど探すのに困難というわけでもない。3−4のDEを回しても良いし、所謂トゥイナーで十分である。DTは見極めが非常に難しいので、ここでもドラフト1巡を献上する必要はあるまい。ドラフト上位などもってのほかである。

 そのほかの7つのポジション、所謂バックセブンに関しては、これはもう上のDL以上にどうでも良い。基本的にゾーンで守っている以上、スペシャルな運動能力やフットボールIQ、センスなどは要求されない。せいぜい守備範囲が広ければ広いに越した事はない程度である。ただゾーンで守っている関係上、タックル力、とりわけCBにはマンツーマンCB以上のタックル力が求められる。逆にSやLBに関しては普通のSやLB以上の守備範囲や機動力が要求される。

 手っ取り早く言うと、カバー2のこの3つのポジションは他のディフェンススキームほど強く色分けされていないということになる。CBはやや俊敏性の高いSであり、Sはややタックル力の高いLBであり、LBはやや守備範囲の広いSであるともいえる。極端な話、カバー2に於いてはこの3つのポジションをバレーボールのようにローテーションでぐるぐる回す事も可能であると思われる。それくらいこの3つのポジションに差はない。カバー2CBのSへの転向が多いのはこの理由からだろう。さすがにC・ジューンのLB転向はやりすぎだと思うが。

 このように特徴のあまりないカバー2の各ポジションであるが、唯一特徴的といえるのがMLBである。古くはJ・ランバートから始まって、J・デル・リオ、アーラッカーとカバー2を象徴するプレイヤーがこのポジションを務めるのはその理由からである。
 ではその特徴は何かというと、それは中央のディープゾーンのパスカバレッジである。カバー2はその特性上、ディープをS二人で守らなければならないため(だから、カバー2と命名されている。)、そうしてそこを二人で守りきれるSなどこの世に存在するわけもないため、ディープへのロングボムに滅法弱いという致命的欠陥を持つ。で、それを避けるためにDL4名はランディフェンスを犠牲にしてひたすらパスラッシュに専心するわけであるが、そうはいっても毎回毎回完璧にペネトレイトできるわけもないので、そこを何らかの形で補わなければならない。それがMLBのディープゾーンのパスカバレッジなのである。そうはいっても毎回毎回後ろに下がっているわけにもいかないので、その辺の見極めがMLBには要求される。もしかしたらサイドラインからの指示があるのかもしれないが、基本的にはMLB個人の経験と勘頼みなのだろう。これはカバー2のMLBに特有のものであり、他のMLBには見られぬものである。この辺の判断がカバー2の見どころ、醍醐味といっても良いのかもしれない。余談になるが、G・ブラケットはこの辺のプレイに非常に味が出てきたと思う。

 また今まで述べてきたように、そこそこの運動能力の持ち主にもスターターを任せられるというのがカバー2スキームの利点といえば利点ではあるが、逆に言えば、特別な運動能力の持ち主にとっては少々物足らないスキームであるともいえるかもしれない。チャンプ・ベイリーにカバー2CBを強いるのはあまりに酷であろう。かつてマーカス・ワシントンがコルツを出て行ったのにはひとつにはこの理由があったと邪推される。バスケットボールに於けるラン&ガンがある種のプレイヤーに嫌われるのと似ているといえば似ているかもしれない。

 まあこんな感じであろうが、こうした点から見てもカバー2はWCOと非常に良く似ているし、46ディフェンスとはあまりにも対照的である。

 参考までにWCOの人員的特徴を書いておこう。
 まずOLであるが、パス主体のオフェンスであるためランブロックはさほど要求されず、そのパスプロもショートパス主体であるため鬼のように強力なパスプロが要求されるわけでもない。ランパス共にそこそこで良い。
 WR陣はTEも含めてあくまで質より量である。個々の能力よりも頭数が重視される。
 RBは当然味付け程度。
 QBは何をさておき兎に角、判断力の速さ、決断力の高さ、きっぷの良さが要求されるので、肩の強さ正確性、体の強さ、脚力等、ドラフト順位の高くなりがちなものはまず不要である。

 このようにWCOにおいてはカバー2以上に各々のポジションに高い身体能力が要求されない。QBに風変わりな能力が要求されるのもカバー2のMLBとよく似ていて面白いところである。余談になるがSEAはW・ジョーンズとS・アレキサンダーに支払う金をWRの頭数を揃えるのに回した方が良いと思う。

                                       2008/4/7 指が痛い。


 4) 補遺と余録

 この項では46,46とさんざん書き散らかしてきたが、実を言うと46ディフェンスが如何なるものなのか、私は詳らかにしない。とりあえず、ブリッツの多い、あるいはブリッツを好むディフェンススキームというぐらいの認識でしかない。肝心のSSの動きなど、まるで理解していない。したがって、この項における46ディフェンスとはそのようなニュアンスであるとご了承願いたい。今更であるが。

 しかしフットボールに於けるディフェンススキームとは、結局のところ、ブリッツを掛けるディフェンスと掛けないディフェンスに大別できると私は考えているので、その一方の極が46、もう一方の極がカバー2であるとご理解願いたい。

 またこの両ディフェンスはこれまでさんざん書いてきたとうり、両極端なディフェンスであるので、一方から他方への移行は、事実上人員総入れ替えとなるため、大変な日数を要する。一朝一夕に済むものではない。さらに上に述べたようにディフェンススキームの変更はオフェンススキームの変更を強いるので、更なる日数を要する。3,4年は掛かると見るべきだろう。昨今のジェッツはカバー2から46系への移行を意図しているがはたして完了するのは何年後だろう。ちなみに我がコルツもダンジー以前は46系統だった。2000年のドラフト一位R・モリス二位M・ワシントン三位D・マックリンはそれの証左である。結果的に完全移行までには五年の歳月を費やしている。

 以上、私とカバー2の項はこれにて一旦閉じる事にしたい。なんだか妙な構成になってしまったが、これはこれでありかなとも思うので、読みづらいかと思いますが、御寛恕願いたい。機会があれば、構成を改めて書き直したいと思います。

                                        2008/4/9

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