インディアナポリス研究会

歴史

戦評 '07シーズン

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 2007年  11月11日
IND@SD
21−23

  2週続けてレヴューしちゃいまーす。2連敗でーす。

 わたしが最初にこの試合の結果を知ったのはNFL.COMのGame Centerなのであるが、そのスタッツを見ただけでは何が何やら分からぬ試合であった。マニングはINTを6回も食らっているし、56回も抛って34回成功、かと思うとヤーデージは328、1回平均10ヤードいっていない。マニングが投げまくった試合なのかと思うと、一方でアダイは22回もキャリーしている。6回もINTを喰らってリターンタッチダウンが2回もあるわりには失点は23点。ヴィナ様は0/2だし、そうかと思うとC・セッションは2INTしているし。一見した私の感想は”わけが分からない”であった。
 まあ、よくよく考えてみれば、コルツは好調に攻めるも大事なところでINTを連発、しかしながらディフェンスは踏ん張り失点をゆるさない。ところがスペシャルチームがお得意のリターンTDを二つもゆるして惜しくも敗戦というゲームという事になるだろうと想像した。というか、そうとしか考えられん。
 で、楽しみにゲームを見てみると、まあ、そんな試合であった。

 以下、思いつくままに素描してみると、

 6INTを喰らったとはいうもののマニングはこの両腕どころか両翼までももがれた状況下でよくやったと思う。あわや逆転勝ちの状況まで作ったのであるから。6INTも中身のないものはひとつもなかったし。かれは責められないと思う。むしろよくやったと見るべきだろう。
 
 その6INTのうち3つを奪った問題のA・クロマーティであるが、最近この男の動きはだんだん人間らしさを失ってきたな。ヒトと豹の合いの子ではないだろうか。今現在日本のNFLファンの間でのみ有名なその名前であるが近い将来全米全国区になっているであろう。もう、なってるか。実況を聞いていて思ったのであるが、その名前のアクセントはマーにあるのね。全米版マー君か。これはウソ。しかしアメリカ人が如何に発音しようとも我々日本人にとってクロマティはあくまでクロマティであり断じてクロマーティではない。こいつを見ていると、楽をしてもクロウクロウのあの曲が頭から離れん。なんとかしてくれ。

 その3INTの陰で2INTをうばったC・セッションであるが、まさか試合に出ているとわ。これは想定外。そこまで追い詰められているとわ。R・ボイマンとかも出ていたし。まあLBなんか誰でもいいけど。そんなことはともかく特筆すべきはC・セッションの尻のでかさであろう。C・サイモンが現役復帰したのかと思った。LBといえばG・ブラッケットは大分カバー2のMLBらしくなってきた。エンドゾーンでゲイツへのTDパスを防いだプレイはいかにもカバー2のMLBらしかった。さすが長期小型契約を結んだだけの事はある。なんだそりゃ。

 さてマニング6INTの主因であるLT問題であるが、ランブロックに目をつぶってもこれはタウトゥーゼに固定した方がよいと思う。C・ジョンソンがケガで引っ込んでからはっきりパスプロは安定した。解説のマッデンもToudouze made a good jobとか言ってたし。違ったかな。まあウゴーが復帰するのが一番良いのだけれど。

 しかしヴィナ様の不調は痛いなあ。はっきりフォームが崩れている。大事な場面ではずすような人間ではなかったのに。ヴィナ様の不調がなければこの2戦、2連勝もありえたのに。ヴィナ様は責めないけれど。恩義があるので。放送でもその名がちらりと出たが今は亡きヴァンダージャットが憑依ったか。そういえばヴァンちゃん、どうしてっかなあ。自宅で”ざまあみろ、俺なら決めてたぜ”とか言ってそうだな。というか、言ってて欲しい。ヴァンちゃんについては、こちら

 年に一回は必ずある(去年はJAX戦)ハチャメチャな試合であったが、見ているほうは楽しめたと思う。わたしとしては先週のNE戦より面白かった。←無責任。こういう試合をしているようでは、負けたINDも問題だが、それ以上に勝ったSDも前途多難ですな。
 とはいえ、これで2連敗。この2連敗は織り込み済みとはいえ、12/2のJAX戦に負けるといきなり追い込まれる。プレイオフも怪しくなってくる。という訳で残り全勝お願いします、マニングさん。←無責任。
 しかしスーパー進出チームの法則にものの見事にはまるとは。コルツらしいと云えば、らしいが。うちはニューイングランドとはやっぱり違うのね。
  GO BLUE ←今更。
                                                                    2007/11/17


 後日談

 この試合でフリーニーが怪我しちゃいました。めでたくシーズンアウトです。
 というわけでDLいじくり好きのデンバーがタイミングよく先日カットしたシメオン・ライスと契約です。そのあおり、というかOL陣負傷のあおりを受けて私のD・クレッコー解雇です。ウェイブされちゃった。むう。クレッコーについてはこちら

 コルツファンの間では悲鳴も上がっているフリーニーシーズンアウトであるが、わたしはそんなに心配していない。実はシーズン前も契約切れのフリーニーに対し、このままリリースしちゃうのもありかな〜、と思っていた。年齢的な衰えやケガもあるだろうし。結果的には当然の如く長期大型契約。まあ、それはそれでいいんだけれど。フリーニーについてはいずれ項を改めて書きまーす。まだちょっと先。

 おそらく現状コルツDL陣でいなくなったら最も困るのはE・ジョンソンであろう。彼がいなくなった時は間違いなくコルツD#は崩壊する。と言って、マクファーランドがいなくなった時、E・ジョンソンが出てきたんだけど。さすがにまだ同じようなDTを隠し持っているとは考えられないので今度は間違いなく崩壊する。
 フリーニー欠場に関して云えば、まあ失ったこと自体は痛いと言えば痛いが、ウゴーやハリソンほどの影響はないと見る。フリーニーほどでないにせよ、準フリーニークラスで十分まかなえると考える。フリーニー自体も若き日のような圧倒的な支配力は失っていたし、それでもリーグ有数だけど。とはいっても単純に頭数も足りないので上手い具合にカットされた前述のS・ライスとの獲得に相成ったのだと思う。

 フリーニーが抜けた事によりインディディフェンス陣の最古参はマシスに。スタメン定着して3年未満の選手がほとんどである。在籍5年以上がゴロゴロしているO#陣とはえらい違いである。これもコルツの特徴をよく著している一側面である。

 フリーニー以前の小型スピードパスラッシャーといえばこの人シメオン・ライス様であるが、この半年足らずでTB、DENと二チームから解雇されている事より考えてみても、往年の力はないと見るのが普通である。全く無いかもしれない。とはいっても現状のコルツDE陣の中ではマシスに次ぐ位置にランクされると思うので、頑張って下さい。いやほんとに。まさかJ・トーマスの下って事はないだろう。

 これで3年連続シーズン中盤大物DL獲得になるが、さて吉とでるか、凶とでるか。いちおう過去2年は成功しているが。
 しかもその3年のうち2年はダンジーつながり、いよいよ来年はど本命W・サップ獲得か。5年遅いけど。

 C・サイモンはシーズン直前だったけ。まあ、いいや。
                                                                    2007/11/24
 

 とかいってたら、シメオン・ライス、2試合で速攻解雇。何の為獲ったんだか。
 わたしは青い服を着たシメオン・ライスをまだ見ていない。D・クレッコーが勝ったのか。

 しかし年齢を重ねた小型軽量高速パスラッシャーは哀れなり。フリーニーの未来か。
                                                                    2007/11/29
11月26日
MIA@PIT
MNF
0−3
 この試合が今季のNFLでどのような意味を持つのか私にはわからない。しかしただひとつ云えるのは突っ込みどころ満載の近年まれに見る面白試合であったということだ。こんな試合を放送したNHKは誉められて然るべきであろう。まっ、MNFだから放送させられたんだけど。

 その面白試合の中心はなんといってもこの人、リッキー・ウィリアムズ大先生であろう。何気なく観ていたらいきなり出てきやがった。しかもスキンヘッド。はじめ誰だかわからなかったぞ。ヨーガの影響か。しかも踏まれてるし。しかもそのまま退場。そしてとどめのシーズンエンド。あんた面白すぎだよ。
 昨今のNFLではT・OやC・ジョンソンなど自身の面白さをアピールする選手は数多いが、今回明らかになったのは、所詮彼らはリッキー大先生の敵ではないと言う事だ。名前もリッキーだし。この時点ですでに勝負ありである。しかしドラフト時点でリッキーに約束されていたものは今やどこに言ってしまったのだろう。いったい誰が勝ったのか。

 そのほか、いまや懐かしのジョエイ・ポーターを発見。頑張ってた。日の目の当たらぬところで変わらず吠えてた。頼もしい。

 ブッカーもいた。つくづく哀れを誘う男である。

 ルーキーのジョン・ベックも登場。天候が天候なので評価不能である。AD時代を担えるか。

 その天候のため、両キッカーの外しっぷりは凄まじいものがあった。あれはあれで永久保存版であろう。

 そしてマイアミはきっちり敗戦。これで0−11である。巷間、言われているとおりマイアミは決して弱いチームではない。接戦をことごとく落としての11戦全敗である。普通これだけ完璧に負けられないっての。どこかでつい勝ってしまうものである。ここまできたら残り5試合全敗して裏パーフェクトシーズンを達成して欲しいと願うのは私だけではない筈だ。裏と表でパーフェクトシーズン、まさに夢のようである。NEのパーフェクトシーズンもあるし。

 このまま両チームがそれぞれ全勝全敗を守り通せれば、WEEK16はまさしくこの10年最高どころか史上最も注目される試合になり事は間違いなしである。WEEK17に移行するか、NFL。

 とはいえその試合、落合みたいなことをやりそうだな、ビリチェクは。というか、やって欲しい。
                                                                 2007/12/2


 結果、やらず。そのまま16−0達成。残念至極。プレイオフで殺す。SDが、いやもとい、コルツが。
 しかもMIA、NE戦の直前で勝ってやんの。つまんない。
                                                                 2007/1/5

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