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戦評 '08シーズン

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 2008年  2008
各プレビュー誌
総見
  ’08シーズンはもう始まっているんだよ!!

 訳の分からない書き出しですみません。お兄ちゃんがすいません、すいませんすみません、お兄ちゃんがすいません。

 なんだか理由は分からんが、各社のプレビュー誌がもうすでに6月の時点で発売されているので、さっそく購ってみた。例年はもうちょっと遅くて、7月か8月ごろの発売だったような気もするのだが、まあいいか。

 しかし開幕までまだ2ヶ月近くあるのでいまひとつ気持ちは盛り上がらんが、ぱらぱらっとめくってみた感想をば。っつても、まだAthlonはまだ買っていない。まだ出ていないのか。今年は発売しないのか。

 なんといっても注目はレイベンズのドラフト6巡206位、Haruki Nakamura 中村春樹(勝手に漢字を当てた。)であろう。ドラフト時点では全く気付かなかったが、まあまず間違いなく日系人であろう。そう思って早速BALのサイトを調べてみると、顔はおもいっきり白人。クオーター?つうか8分の1(英語でなんていうか知らん。)。ちなみに兄(弟?)Yoshi(吉?善?好?)は全米代表クラスのレスラーであり、姉(妹?)は柔道の全米チャンピオンらしい。何者?
 選手評は各誌とも、ハードヒッターでスペシャルチーマーとして使えるというような、如何にも下位指名セイフティーっぽいことしか書かれていない。何者?
 フルネームは Haruki Robert Nakamura 。はる~きーなかむ~らーと発音するらしい。ロバートって何?

 コルツ関連でいうと、特筆すべき様なことは何も無いのであるが、各誌共にディフェンス陣の評価が高かったのは、意外といえば意外な感じもするが、言われてみればさもありなんといった感じでもある。納得といえば納得である。フリーニーさえ健康ならばなかなかのメンバー構成である。どこに出しても恥ずかしくない。2,3年前の惨状から考えると、見違えるような充実振りである。さすがダン爺さんといったところか。これならディフェンスでも十分勝負できる。
 そうはいっても、どっちのチームかと問われれば、当然オフェンスのチームであろうが。

 もう少し読み込んで、面白い事があればまた書きます。

 NFL、NBAともに時間のあるときに書きたい論考がいろいろあるのだが、オフシーズンだといまひとつ気持ちが盛り上がらない。シーズン中の一番盛り上がっている時に勢いにまかせて書くのもひとつの手か。


                         2008/7/2 こんなこと書いている場合じゃないんだが。あえて余裕を見せてみる。
 
 2008
シーズン展望
 シーズン開幕もおよそ4日後に迫り、各チームともおおよそのロースターが確定し、ここらで書いとかないと書きそびれちゃいそうなので、2008シーズン展望、書いときます。 

 その前に、コルツプレシーズンマッチの感想。このチーム、マニング抜きでは何も残らん。まあ、分りきってた事ではあるが再確認した。特にオフェンスはまっったく進まん。クインにロレンゼン、この両者の何を期待して獲得したのだろう。唯一の見せ場はロレンゼンの巨体を揺らしてのスクランブルのみ。ポリアンさん、これが見たかったのか。まあ確かに、愉快っちゃあ愉快なショーではあったが。

 という訳でソージ君、一切何の努力もせず第2QBとしてロースター残留決定。完全無欠の消去法的人事である。こいつは生きる天才か。このままルーカスオイルの初戦、この人が先発してたら大笑いだけど。有り得ないシナリオではないだけに、結構怖い。

 そのほか、ロースター関係というか、コルツ前半最大のトピックスはサタディの全治6週間近くと言われている怪我という事になるのだけれど、まさかこういう形でセンター3人ドラフト指名が生きるとは。去年のグレンの一件といい、ポリアンさん、あんた予知能力者か。最も強固と思われていたポジションをドラフト上位でまさかの指名、疑問の声が当然上がるものの、そのポジションのスターターが引退および怪我によりまさかの離脱、結果的には指名しておいて大正解、2年連続。ポリアンさん、あんた予知能力者か。
 しかしまあ、グレンだかユーゴーだかの所でも書いたが、ポリアンが後継者を指名したから、気が抜けてという訳でもないが、彼らが引退および怪我をしたという気も私はしないでもない。使い方が間違っているかもしれないけれど、痛し痒しな気分である。

 ただ、ポリアンの指名問題はともかく、サタディ抜きでマニングがどこまでやれるのかは、サタディの項でも書いたが、私は興味津々である。これで仮にサタディ抜きでも結構やれるということが証明されてしまったら、サタディさん、チーム最重要人物から一気に整理要員に大幅格下げである。マニング第一の乾分であるという事が唯一にして最大の美点であるだけに。前半何試合になるか分からないけれど、欠場する数試合、サタディにとってはまさしく言葉の正しい意味で痛し痒しの観戦になるだろう。チームの敗北願うか、やっぱし。

 ちなみにサタディの隣のリリージャさんも怪我の模様である。これにより件のドラフトセンター三人衆が、並びはともかく、そのままインサイドラインメンとして三人揃って起用されるという展開も十二分にありえるという事になる。是非はともかく、なんか唐突に若返ったな、うちのオフェンスライン。ちょっと前まではベテランオフェンシブラインというのがコルツファンの隠れた自慢のひとつであったのに。

 そのほか、2008シーズンの展望としては、スケジュールかなあ、やっぱし。はっきし言って、今季は結構きつい。昨季のようにAFC南からワイルドカードで2チーム出場という事はまず有り得ないと思う。(あくまで、思う、だけど。) とりあえずは10勝&AFC南首位を目指す戦いになると思う。下手すっと8勝とかもあるよ、マジで。マニングの怪我&手術もあるし。さすがに大きく負け越すということは無いと信じたいが。
 一方、ライバルのNEの今季のスケジュールは緩い、超ユルイ。下手すっと今季も16-0、十分有り得るよ、いやマジで。

 ちなみにこのAFC南以上にスケジュール的に厳しいと予想されるのがAFC北。まあこの両ディビジョンが厳しいのは、要するにこの両ディビジョン同士が戦うという事から来ているのだけれど。評判のブラウンズなんか、ひとつ間違えるとシーズン全敗も十分ありえるよ。そうしてそのブラウンズ以上に、そうして全NFL32チーム中おそらく最も、厳しいのがスティーラーズ。ブラウンズのDEN,@BUFをそれぞれSD,@NEに変えたのがスティーラーズのスケジュールである。これはきつい、超キツイ。でもこういうきついスケジュールを歯を食いしばって勝ち上がっていくのがスティーラーズっぽいっちゃぽいのがスティラーズなんだよなあ。一方、きついスケジュールにそのまま沈むのがブラウンズのイメージである。
 まあ、あくまでスケジュールはスケジュール、それこそ獲らぬ狸の皮算用なので、どうなるかは分らないけれど。さて、どうなりますことやら。

 そのほかNFL全体で云うと、やっぱり注目はニュー・オーリンズかなあ。ショッキー獲得により、NOオフェンス唯一の弱点も埋まった。ディフェンスはともかく、これでオフェンス陣はほぼ全ポジションでプロボウル級が揃うという、もはや言い訳の出来ない陣容である。NFCどころか、NFLナンバーワンの攻撃陣だろう、少なくとも顔ぶれ的には。一試合40点とまではいかなくとも、30点は獲ってもらわなければ困る陣容である。プレイオフを逃したら、ショーン・ペイトンの首は確実に跳ぶ。メキシコ湾まで跳ぶ。見ものである。とか云っているうちに、またハリケーンが近づいてきた。そのうち、ニュー・オーリンズ、人が住めなくなるんじゃないか、いやマジで。

 そんなとこかなあ。そうそう、あともうひとつ。アロマショドゥー、ギリギリロースター落選。同じようなタイプ(っつってもコルツのWR陣はみんな似たようなタイプではあるが。)のギャルソンがリターナーが出来るため、彼に競り負けた格好。芸は身を助くという奴か。しかしこれでいよいよアロマショドゥー、SD入りか。

                                                     2008/8/31 明日で一周年。
 9月4日
WAS@NYG
開幕戦
7-16
 試合内容そのものは、いかにもシーズン開幕戦らしく、凡戦だったのだけど、縁起物なので、ひとつ感想をば。

 開幕戦というのは、フットボールに限らずあらゆるスポーツに於いて、テンションの持ってゆく方向が難しいので、どうしても凡戦になりがちなのだけど、この試合もそういった意味の典型的な開幕戦だった。チーム、ゲームともに熟してゆくには、あと一月ほど掛かるだろう。 そうは云ってもひとつふたつ思うところもあるので、ちょいと書いてみます。

 まずはとりあえずイーライ君から。昨シーズン終盤から、成長したという声しきりのイーライ君であるが、まず間違いなく成長している。いろんな批判の声も耐えないが、怪我や事件のない限り、まず間違いなく向こう10年ジャイアンツの屋台骨を背負うことになるだろう。この選手はむしろ、いろいろな経緯から過小評価されているプレイヤーである、とさえ私は思う。

 とはいうものの、この開幕戦で私が最も気になったのはバレスへのパスの集中である。どこかでも書いたが、昨シーズンの彼のプレイオフでの活躍は、その技術的成長のほかに、バレス,ショッキーという二大プレイヤーの怪我によるパスの分散がその理由だと私は考えている。
 ところが今季、ショッキーの退団はともかく、バレスの回復および契約延長(こっちは関係ない。)により、またもバレスへのパス集中である。むしろ、ショッキー退団により、その一極集中はより悪化しているとさえ云える。私が敵チームのHCあるいはDCならば、バレス徹底マークを指示する。それだけでターンオーバーをふたつみっつ奪えるだろう。なにしろ、ダブルチームだろうがトリプルチームだろうがお構いなしにガンガン放っているのだから。
 この点に関する限り、プレイオフ時よりはっきり退化している。元に戻ったというべきか。

 こういう現象は、イーライに限らず、どんなQBにも見られる現象であるが、一体どうなのだろう。私はQBどころかフットボールのプレイ経験もないので、その辺の感覚がよく分からないのであるが、分っていてもついつい自身のフェイバリットに投げ込んでしまうものなのであろうか。MADDENをやっていると似たような感覚に襲われる事があるが、所詮テレビゲームだしなあ。未経験者にはよく分からぬ処である。

 あともうひとつイーライ君について。この試合、ディープへのパスを度々失敗していたが、こういうところは、まだまだ兄さんには遠く及ばない。というか、生涯追いつかぬであろう。ディープへのパスの精度という事に関して云えば、ペイトンさんはNFL随一、というか唯一である。きっちりマンマークされているレシーバーへのロングパスを高い確率で決められるQBは、私の知る限り、現役ではペイトンさんしかいない。ファーブやブレイディも持たぬ能力である。

 愛しのマリオ・マニングハムは姿を見せず。出てたのか。

 一方ワシントン側はというと、新ヘッドコーチのゾーンさん(流星人間?)はWCO畑の人らしいが、この陣容でWCOは、とてもじゃないが、不可能だろう。両新人ワイドレシーバーの風貌を見ると、いかにもWCOっぽい感じなので、少しづつメンバーを代えてゆく腹積もりなのだろうけど、どう考えても5年は掛かると思う。ギブス流のラン・オリエンテッドからWCOなんて、事実上メンバー総入れ替えだもの。サンタナ・モスにランドル・エルなど完全に宝の持ち腐れである。まあ、やるんだろうけど。WASファンはしばらく我慢を強いられるだろう、ワンジルのように(時事ネタ。)。

 全然話は変わるが、カルペッパーが引退の模様。畏るるべきはMADDENである。


 ついでという訳でもないが、コルツの開幕戦の展望もしておきますか。

 基本的に負ける要素はほとんどないと思う。まさしく第41回スーパーボウルの再現になるだろう。カバー2について世界一詳しいマニングがQBをやる限り、そこそこ点は取るだろうし、CHIのオフェンス陣に大量点を奪われるとも考えにくい。トーマス・ジョーンズは抜けているし(ルーキーRBの力は未知数であるが。)、グロスマンとオートンにそんなに差があるとも思えない。負けるとしたら以下のふたつの理由のみである。

 1.へスターにリターンされまくる
 とりあえず、外に蹴り出しとけ。いやマジで。

 2.トミー・ハリスにインサイドを破壊される。
 第41回スーパーボウルとの唯一にして決定的な相違点は実はココである。実際、ハリスがいればスーパーボウルの展開も変わっていたという意見も多い。私もそう思う。しかも今回うちのインサイドラインメン三人衆は、どういうメンバー構成になるかは分からぬが、はっきり言って完全に烏合の衆である。もしかしたらダイヤモンドの原石かも分らぬが、普通に考えればやられる公算のほうが高い。めちゃ高い。さらには完全に崩壊した場合、ランもパスも止まり、得点は一ケタ台となる。うちのディフェンスが、いくら評判が良いとはいえ、スキームからいっても相手チームを完封するとは考えにくいので、その時は完敗である。つーかマニングが破壊されて、今シーズン終了という展開も十分ありえる。あれ、なんだか負けそうな気がしてきた。とりあえずソージ出しとくか。

                                                   スカパー入っと忙しいな 2008/9/6
 
 9月7日
CHI@IND
SNF
29-13
 やっぱ苦しいな、烏合の衆では。まっ、このスポーツ、ココが崩されるとどうしようもないので、この結果は致し方がないといえば致し方がない。むしろマニングは良くやっていたと思う。他のQBならもっと悲惨な結果になっていた事だろう。なにしろ常に2,3ヤード押し込まれている状態なのだから、これじゃランもパスも出ないっつの。一番パスプロできていたのが、アダイなんだものなあ。D・クラークも含めて、彼等には本来レシーバーをしてもらいたい所だったのだが、OLがこの状態なら致し方ないか。ドラ7ルーキーにT・ハリスを抑ええいうのも完全無茶振りだし。逆にこれでやられているようだったらT・ハリスの名折れで、給料を100分の1にしなければならぬところだったろう。

 しかし、去年は両タックルに苦しんで、今年はインサイドとは。両タックルの不備はなんとかゴマカシが利くけど、インサイドはそうはいかないんだよなあ。ランパスともに完全に機能不全に陥る。陥ってしまう。
 何故かと言えば、QB、RB、ボール、これらは皆インサイドにセットするからである。すなわちフットボールのあらゆる攻撃はインサイドから始まる。内から内、内から外はあっても、外から内はない。そのへんはサッカーやラグビーとの大きな違いかな。

 とにかくこれで、サタデーはマニングの次に重要論は完全に立証された訳で、彼はほっと胸をなでおろしている事だろう。もしかしたらジャスティスがやるかもしれんが。なんか、やりそうなんだよなあジャスティスって、名前的に、名前のみ的に。センター・ジャスティス、十分有り得る響きだ。

 数少ない救いは、後半に入ると、ムードの檄が聞いたのか、はたまた敵がやる気をなくしたのか、パスプロに限ってはそこそこマシになっていた事だろう。もっとも、一番の救いはマニングが怪我しなかったことであるが。ここが怪我していたら、それこそ目も当てられない。でも次はミネソタ戦、ダブル・ウィリアムズ登場。二千円(しかも二千円札で!)やっから、どっちか欠場してくれ。両方欠場してくれれば五千円やる(こちらは五千円札ではない。)。

 あとオフェンスで気になったのは、ウェインのスロット固定というか、ゴンザレスのスロット不能であるが、彼がこのままスロット不能ということになれば、基本的にストークリーの後釜としてドラフトされただけに、この指名は失敗、バストということになる。ウェインもスロットに入れる事は入れるが、スロットというタイプじゃないしなあ。
 私の見たところ、スロットレシーバーには大きく分けてふたつのタイプがあって、ひとつはストークリーやウェス・ウェルカーのようなこまっしゃくれたタイプ、もうひとつがジョー・ジャレビシャスやD・クラークの体格に物を言わせてランパス両プレイで活躍するタイプ。ウェイン、ゴンザレスの両名はこのどちらにも当てはまらないんだよなあ。ゴンちゃん、ドラフト前は典型的なスロットタイプ、ストークリータイプと報じられていたのだが、あれは完全に誤報だったのか。このままだと3年後は危ないぞ。微妙にドロップも多いし。つーかストークリー元気いっぱい、こっちの誤報の方が腹が立つ。カットする必要、まったく無かった。

 あとハリソン、このひと基本的にファンブルロストもドロップも少ないんだけど、やらかす時は結構ゲーム展開的に痛い時にやらかすんだよなあ。落とす、失う。勝負弱いといえばマニングさんの代名詞であるが、それはこのハリソンさんにも当てはまるように思われる。ルカス・オイルの杮落としのこの試合も落としたし。

 一方ディフェンスは、あんなものじゃないすかねえ。良くもなく悪くもなく。サードダウンの痛いところでミスや不運もあったけど。そういうのも含めて、フットボールだし。あと、マット・フォルテには言っとく。いいか、インディ相手に100ヤード走ったからっていい気になるなよ。インディ相手なら誰でも100ヤードラッシャーなんだよ~、知ってると思うけど。以上、負け犬の遠吠えでした。

 さて杮落としの試合を見事黒星で飾ったルカス・オイル・スタジアムであるが、テレビで見る限り、正直どおってことないというのが印象である。当然であるが、自慢の開閉も見れなかったし。この開閉もただ閉まるのではなく、ちょっと隙間とかあれば面白いのに。微妙に完全に閉まらないみたいな。20ヤード付近だけ雨漏りするとか。そんな遊び心も欲しいものである。いっそ屋根を固定して、スタジアム自体が動くとか。究極のムダムダ設計。

 あと個人的にはマイク・ハートを見てみたかったが、出番は無かった模様。スタッツ上は1キャリーしているが第4クォーターの事かしら。正直第4クォーターは流したので分らない。

 他球場というと、やっぱりブレイディIR入りかなあ。いなきゃいないで、似たようなのが出てきて似たような仕事をするのがPATSのイメージであるが、さてどうなります事やら。AFC東の各チームは油断していると足元すくわれるような気がする。とくにビルズ。この千載一遇のチャンスも逃すみたいな。

 そのほかは何といってもマイケル・ターナー。やはりSDでの最終戦は手、というか足を抜いていたのか。
 前評判がものすごく悪かったATLであるが、そこまでひどくはねえだろと個人的には思っていたので、この結果はちょっと嬉しい。相手はDETだけど。ロースターをみるとハートソックもいるし、IRにはフォン・ハッチンスもいるし。今気付いたのであるがPSには木下君もいたのね。今年は全然騒がれなかったので気付きませんでした。ごめんなさい。がんばれ、木下典明。アトランタ、今年はちょっと応援。

                                                                2008/9/9
 
9月7日
DAL@CLE
28-10
 映像を見る機会があったので、ちょいと感想をば。

 クリーブランドの直接の敗因、というか試合を決めたのはブレイロンさんの落球、というかそれ以前の問題だろう。お前、獲る気あんのか、と問い詰めたくなるようなプレイ振りだった。試合中、デレクがサイドラインで捕球方法をレクチャーしていたくらいである。それも両手を三角にするというごく基本的なやつ。ケレン・ウィンスローのお得意のアレね。
 ブレイロンが普通にキャッチしていれば、もう少しいい試合、接戦になっていた筈である。まさしく戦犯というべきだろう。

 あとひとつ指摘したい、というか何やってんだかと言いたいのはCLEの守り方、それも前半の守り方であろう。3-4を敷いていながら、LBがまったくブリッツしないというスットコドッコイな守り方である。3-4ディフェンスというのはゾーンブリッツまで含めた変幻自在なブリッツが最大の武器であるのに、それを使わないのなら何の意味も無い。あれではただのプリヴェントと一緒である。ロモならずとも、平均的なQBならば誰でも得点できるだろう。
 その反省からか、初めからそういうプランだったのかは分からんが、後半はそこそこブリッツが入っていたので、それなりに試合にはなってはいた。DALがやる気を失くしていただけかもしれんが。

 その責任がHCにあるのかDCにあるのか、はたまたそのメンバー構成にあるのかはよく分からんが、アンドラ・デービスとドクゥエル・ジャクソンの両ILBはILBとしては少々アンダーサイズのようにも思えた。ILBはMLBと違ってブロッカーの処理もしなければならないので、ある程度のサイズはどうしても必要になる。ジョナサン・ヴィルマ同様、この御両人はサイズ的にもスピード的にも4-3のMLBが適任だろう。
 マッギネストはさすがに終わっていると思う。このおっさん一体いくつなんだ。フルタイムで出すのはどうかと思う。
 ウィンブリーの処遇も含めて、LB陣の再構成がクリーブランドには必須のように思われる。

 3-4と4-3については項を設けていずれ詳述します。

 ショーン・ロジャースは圧巻。4-3から3-4に変わってどうかという懸念もあったが、そんなものはお構いなしでしたね、さすが怪物。本気で止める為には三人必要だろう。

 デレク・アンダーソンを私はさんざん腐していたが、これくらい出来ればスターターQBとしては十分だと思う。クインちゃんの処遇を考える時期が来たか。でもNEだけは堪忍な。あと、TENとJAXとHOUも。

 DALはものすごく評判が良いが、スーパー獲るちゅう感じはどうしてもしないんだよなあ。理由はよく分からんが。ロモの顔か。

                                        ああ、エド・ジョンソン ←恨み節  2008/9/12

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