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<QB/RB/WR・TE/OL/DL/LB/DB/ST/O・GM・C>

J.Taylor
祈・未来永劫コルト
 かつて、「ラックの『選手紹介』なんて、いつでも書けるわ。」と余裕ぶっこいて、先送りにしていたら、そのラックがまさかのまさかの電撃引退。あわてて、「選手紹介」の記事を書いたものの、まさかまさかの「元コルツ」のカテゴリーにての「選手紹介」。

 テイラー様でも、その轍を踏むとこだった。アブナイアブナイ。

 ラックの場合は「電撃引退」で、テイラーの場合は「退団志願」なので、やや違いはあるが、アブナイアブナイ。

 でも、もうダイジョーブ。3年42ミリオンで契約しちったから。ヤッターーーイ。

 いやあ、エガッタエガッタ。

 という訳で、本題の「選手紹介」に入りたいところであるが、まあ、テイラー様の場合は、ドラフト時から、そうして、それ以降の記事で、いろいろと書き散らかしているので、プレイスタイル等々に関しては、その当時の記事を参照されたい。アクチュアルな記事の方が、生々しくて面白いでしょ。

 そこで、今回は、今現在の、まさしくアクチュアルな騒動、「退団志願」についての私の感想を書きたいと思う。

 事の発端は、この2023年でルーキー時の4年契約が切れるテイラー様がコルツと契約延長交渉を始めたものの、その交渉がどんな調子だったのかは、当然の事ながら、同席していない私には全然分からないけれども、とにかく揉めに揉めて、交渉決裂、テイラー様の「退団志願」と相成った訳である。

 まあまあ、普通に考えれば、「お金」で揉めたのであろう。人生最初で最後、いや、最後かどうかは分からないけれども、現時点では人生最大のビッグマネーを獲得できるチャンスなので、テイラー様が、ここぞとばかりガメるのは当然であろう。ここでガメらんで、いつガメる。「流れが来ている時は、ガメらんかい」、である。

 ところが、コルツ側は、「RB市場」の冷え込みを理由にしてかは定かではないが、兎に角、テイラー側の要求とは大きく隔たりのある金額しか提示しなかったのであろう。

 で、交渉決裂、「退団志願」と相成ったと想像するのが、最も一般的、というか、有りがちな展開ではある。

 これまでの記事で、散々書いてきたように、テイラー様は現時点のコルツの中では、私の最も思い入れのある選手なので、テイラー様の肩を持ちたい気持ちは強いのであるが、その一方で、「1000ヤードラッシャーなんて、ストリートに転がってるわ〜〜い。」とぶち上げた事もあるので、コルツサイドの気持ちもよく分かる。まあ、渋りたいのは当然であろう。いや、おそらく、そんなに「渋い」提示金額でも無かったのだと思う。それなりに「盛った」金額提示だったろう。

 実際、過去のコルツ、というかアーセイは「カネを渋る」オーナーではない。これまでも、各選手に市場価値よりやや高めの金額を提示し、契約してきた。どちらかと云えば、「金払いのいい」オーナーである。

 それでも、テイラーが我慢できなかったというのだから、「RBの市場価値」がそれだけ下落しているのであろう。

 実際、その後、トレード先を探したものの、コルツサイドはともかく、テイラー様が見たら、悔し涙も出てこないような「トレード内容」しかなかったのであろう。良くて「3巡ひとつ」、せいぜい「4巡ふたつ」ぐらいだったと思う。

 まあ、そりゃそうだよね。今季で契約が切れて、ビッグビッグビッグマネーを要求しているRBに、2巡以上を提示するのは狂気の沙汰と言ってよいであろう。あの1000ヤードラッシャー、あの1000ヤードラッシャーのマーロン・マックさんに値が付かなかったのだから、いくらリーディングラッシャー、オールプロとは云え、2巡以上は出せない。そんなトレードが敢行されて、私がそのチームのファンだったら、ブチ切れる。「テイラー如きに、何で1巡献上してるんじゃーーーい。」である。「1000ヤードラッシャーなんて、ストリートに転がってるわ〜〜い。」である。

 「テイラー様テイラー様」なんて書いている私であるが、もしも、そのテイラー様が1巡、それも弱そうなチームの1巡とトレードされたら、つうかトレード出来たら、それこそ「諸手を挙げて歓迎」である。「テイラー様々」に昇格である。ありがとう、テイラー様々。私は現金なのだ。

 実際、今現状、NFLで最も価値の低いポジションは、残念ながら、RBだと思う。もしかしたら、キッカーやパンターより低いかもしれない。

 私がGMで、もしもオールプロ級のRBとオールプロ級のパンターのどちらか一人しか獲得できないとなったら、悩みに悩んで、パンターを選ぶと思う。私には、サイファーズ・トラウマがあるのだ。

 また、オールプロ級のRBとオールプロ級のキッカーだったら、これは即決で、キッカーである。実際、たとえば今季のコルツ、ガイ加入は非常に大きい。3勝のうち2勝はガイのおかげといっても良いくらいである。キッカーの出来は勝敗に直結する。

 こういった考え方を進めていくと、近い将来、RBはFBやリターナー同様、絶滅してしまうのではないかのとも思う。現時点でも、充分絶滅危惧種である。

 私は何となく思うのであるが、そのうち、WRとRBは、オフェンシブ・バックとして、ポジション的に統一されてしまうのではないだろうか。全員がレシーズ出来て、全員がラッシュ出来る、そういう時代が来るのではないだろうか。実際、ディーボ・サミュエルみたいな選手も出てきているしね。それこそ、ピットマンも、ピットマンJr.なんだから、ボールを持たせても面白いかもね。

 また、更に、この考え方を進めると、QBも、そのオフェンシブ・バックの一員に加えて、全員がレシーズ出来て、全員がラッシュ出来て、そうして全員がパスできる、さしずめロロノアのゾロばりの三刀流の時代が来るのかもしれない。まあ、それは、ちょいと考えを進め過ぎかな。

 まあ、そんな近い将来の話はともかくとして、RBの価値が下落、あるいは暴落しているというのは、はっきりトレンドである。

 実際、テイラー様のトレード先を探している期間、そのテイラーの代役として数人のRBがコルツ訪問してたけど、それがなかなかのメンツなのに、私は驚いた。カリーム・ハント(その後、チャッブの代役として、ブラウンズと契約)とかケンヤン・ドレイク(コルツと契約も、開幕直前リリース)とか。このクラスが、「所属チーム無し」なのであるから、まさしく「1000ヤードラッシャーなんて、ストリートに転がってるわ〜〜い。」、である。

 また、これはコルツ訪問ではないけれど、トッド・ガーリーは引退しちゃってるし、エジキール・エリオットはカウボーイズをリリースされちゃってるし。一昔前なら、考えられんよね。エリオットなんて、能力自体はエミット・スミス級だと思うのだけど、この扱い。
 来年あたりは、セキオン・バークリーの契約話になるだろうけど、どうなる事やら。怪我してるし、難しいよねえ〜。

 とまあ、そんなRB市場の低迷はともかく、3年42ミリオンの契約を結べたのだから、それで良しとしよう。まあ、私が結んだ訳ではないけどさ。「3年」という契約期間はともかく、「42ミリオン」は満足してんじゃないかな。サインボーナスも10ミリオンぐらいあるみたいだし。

 とまあ、ここまで揉めた理由が「お金」という仮定の下に話をしてきたけれども、もしかしたら、「お金」が原因でない可能性もなくはない。それが何かは、全く以って不明であるが。

 まあ、いずれにしても契約しちゃったわけだから、これから向こう3年間、つうか来シーズンからの3年間頑張ってもらいまひょ。

 プレイスタイル的も、それこそバークリーとは違って、フランク・ゴアに近いタイプだと思うので、事故的なケガが無ければ、長く活躍できるタイプだと思う。

 という訳で、未来永劫コルトでお願いしやっす。末永く応援します。

 フルネームは、Jonathan Taylor。母親はエリザベス・テイラー(勿論、別人)。出身は、ニュージャージー州セーラム。ホーソーンのセーラムじゃないのね。

             2023/10/13(金)13日の金曜日。ジェイソ〜〜〜ン。

<QB/RB/WR・TE/OL/DL/LB/DB/ST/O・GM・C>