インディアナポリス研究会コルツ部

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2023年
4月
ドラフト展望  過日、野暮用で実家に帰った際に、私の赤ん坊の頃の写真を二葉入手した。遺影にしたいと思う。

 んで、その帰省の折に、暇つぶしに「ゼムクリップから技術の世界が見える」という本を読んでいたら、その本に「本多豊太」という日本人が紹介されていた。ノンフィクションなので、実在するのだろう。
 詳述されていないので、正確なところは不明だが、前後関係から類推するに1950年代生まれの人であろう。トヨタはともかく、ホンダの知名度は、まだまだだったかもしれん。

 いや、親が気付けよ。役所が止めろよ。方向性は違うが、「悪魔くん」級だろうが。

 ちなみに、その本自体の内容は、いかにも普通の人の書いた本らしく、「冴えないなあ〜。」って感じであった。

 さて、ドラフトである。

 で、例によって例の如く、ポジションごとに概観していくのであるが、その前にあらかじめ断っておきたい事がある。それは、ドラフトを直前に控えて、私のテンションが過去最低に低いという事である。ラック以来の高順位であるにもかかわらず、である。それは、おいおい判明していく。

 ではまず、問題のQBから。


 【QB】

 巷間噂されているように、1巡4位を用いて、コルツの指名が予想されているポジションである。

 で、その上位指名候補数名を錯綜してみたのであるが、まあなんつーか、どれもこれも帯に短し襷に長しというか、一長一短というか一長百短というか、零長千短という感じである。正直気乗りがしない。食指が伸びない。

 1巡上位指名権をゲットした際、その年にどんなQBがエントリーしているかというのは、はっきり運であるので、いちいち嘆いても仕方のない事なのだけれど、今回はハズレという感じが否めない。ジョー・バロウの年かトリビスキーの年かは運だよね〜。

 まあ、ラックの年に、結果的には大ハズししたコルツのファンが何云うてんという声も聞こえなくはないが、とりあえず、今ドラフトのQB指名は気乗りがしない。

 という訳で、プロスペクトについての個々の感想は控えます。誰かは指名するであろうから、その指名された選手にのみ、感想を書きます。そっちの方がコスパが良いでしょ。

 あと、とりあえず、C.J.ストラウドは避けて。オハイオ・ステイトだけは避けて〜〜。お願い。


 【RB】

 無い無い。1巡どころか、2日目の指名でも、ひっくり返る。3日目でも、よほどの掘り出しモノ以外は無いだろう。

 つかまあ、極端な話、スターター級まで含めて、ドラフトでRBは指名したくないんだよねえ〜。スターター級でも、ストリートに転がっていると思う。まあ、テイラー様とデリック・ヘンリーとかエジキ―ル・エリオットとかセキオン・バークリーとか、このクラスは、ストリートにはなかなか転がっていないと思うが、1000ヤードそこそこラッシャークラス、すなわちマーロン・マック・クラスなら、いくらでもストリートをうろついていると思う。

 お〜い、ぼくぼく、ウチに来てRBやらんかね〜〜。


 【WR】

 懸案のポジション。って、もう何年も書き続けているけど、全然解決しない。むしろ悪化しているような気さえする。

 で、今ドラフトのWRの指名候補は、なかなかに粒ぞろいで、私がザッとドラフトガイド誌をチェックした限りでも、面白そうなのが何人もいる。

 中でも、私のお気に入りは、ジョーダン・アディソン。「ルートランニングの鬼」、あるいは「セパレートの悪魔」という評価らしい。USCは、伝統的にルートランニングに長けている選手が多いので、その点でも安心である。頼もしい。

 でも、指名しね〜〜〜。2年連続でWR指名してるし、こういうのはバラードの趣味じゃないから〜。

 まあ、HCがスタイケンに変わったので、もし、スタイケンがWR選びに口出ししてくれば、流れは変わるかもしれない。もしかしたら、これまでのWR選びの趣向はライクだったかもしれんし。でも、指名せんだろうなあ〜。

 まあ、来ドラフトで、マーヴィン・ハリソンJr.を、いかなる犠牲を払っても獲りにいなけばならぬというミッションがあるので、そういった意味でも、今ドラフトでのWRの上位指名は見送りか。でも、オハイオ・ステイトなんだよなあ〜〜。


 【TE】

 私がドラフトガイド誌をザッとチェックした限りでは、今ドラフトで最も層の厚そうなポジション。2巡35位で美味しくゲット、パックンチョしたいところではある。

 でも、指名しね〜〜〜。昨年、二人も指名しちゃってるから〜。しかも、こういうのはバラードの趣味じゃないから〜。「荒削り」じゃないから〜。

 その年、どんな選手がエントリーしてくるかは、どれだけ精密に予想しても、結局のところ、最終段階までは分からないのだから、こういう事をグチグチ云っても仕方がないのであるが、今ドラフトがTE祭りになると分かっていたら、昨年の二人は指名したくなかった。しかも、その二人、ハズレっぽいし。ポリッシュしなさそうだし。

 で、今ドラフトのTEプロスペクトであるが、どれも皆良さげであるが、個人的な好みは、ダルトン・キンケードかな、名前的に。プレイスタイル的にも、ダラス・クラークの再来っぽい。


 【OL】

 2日目までに、LTとかRGとか、指名したい気持ちも無くは無いが、そんな余裕無し。レイマンに、もう一年チャンスを与えたいと思う。新人QBには死んでもらう。死ね。

 3日目にRGの指名はあるかもしれん。


 【エッジラッシャー】

 無論欲しいし、全体4位は、エッジラッシャー・ゲットの為には、またとないポジションである。でも、QB。涙がとめどなく流れてくる。

 1巡上位指名候補としては、ウィル・アンダーソンJr.とマイルズ・マーフィーの二人が予想されている。うち、アンダーソンの方は、サイズ的にはOLBなので、アンダーソン指名なら、3−4移行となる。まあ。4−3のエンドで使ってもいいけどね。いずれにしても、指名はしないが。貧乏人がフェラーリでのドライブ計画を立てるようなもん。助手席の彼女すら、いねーくせに。


 【DT】

 喫緊という程でもないが、バックナーと組ませる大物DTを夢見てしまう。

 で、ジェイレン・カーターという選手がエントリーしていて、今ドラフトでは、ポジション抜きでベストの選手と目されているみたい。オールプロ級という声さえある。夢みてしまう。夢だけど。


 【LB】

 オケレーケがジャイアンツと契約してしまい、レオナルドはケガがちという事で、油断してっと、ザイール君がエースLBというような悪夢のシナリオも無くも無いので、オールプロ級とまでは云わないけれど、スターター級、出来ればプロボウル級のLBを、手堅くゲットしたいところではある。

 さすがに、1巡4位での指名は無いであろうが、2日目のどこかのタイミングで指名するであろう。

 バラードには、レオナルド、オケレーケと実績もあるので、心配はしていない。つか、2巡3巡でILBをハズす方が難しいだろ。


 【CB】

 数年前までは、「何気に層が厚いポジション」みたいに思っていたが、気が付けば、スッカスカ。昨季、渋い働きを見せたギルモアは5巡とトレードしちゃうし。何気に不安なポジションである。

 そこで、確実にスターター級をゲットしたいところではあるが、さすがに1巡4位を使う訳にはいかないので、2日目以降で指名するかな。


 【S】

 昨季の開幕前に、カーリ・ウィルスが依願退職(こういうの多いよね、コルツって。他のチームはどうなのかな?。)して、その後釜と期待された3巡指名の新人ニック・クロスは、いまいちパッとせず、スペシャルチーマー止まり。

 代役はマックレオードが無難にこなしたが、グレードアップを図りたい気持ちもある。

 ブラックモンとコンビを組めるSSタイプが希望であるが、さすがに2日目までに指名する余裕は無し。クロスに、も一度チャンスを与えたい気持ちもある。「3日目に、面白そうなのがいたら指名」、って感じかなあ。


 【スペシャルチーマー】

 不要。んな余裕なし。


 んな感じである。

 私の希望としては、1巡4位は、ズバリ、トレードダウンである。来季の1巡と上手い事トレードしたい。出来れば、負けそうなチームと、ケガ人続出しそうなチームと。今季の1巡下位を貰いつつ、小狡い、もとい、賢明なパッケージングを捻出したい。

 んで、

 1巡下位:ジョーダン・アジソン
 2巡35位:ダルトン・キンケード
 3巡79位:スターター級LB
 以下テキトー

 が理想のシナリオかな。

 トレードダウンに失敗したら、

 1巡4位:ジェイレン・カーターorウィル・アンダーソンJr.orマイルズ・マーフィー
 2巡35位:ダルトン・キンケード
 3巡79位:スターター級LB
 以下テキトー

 いずれにしても、QB指名は避けたい。でも指名すっよね〜〜。

 つう訳で、テンションダダ下がりなドラフトになる訳です。ラック以来の高順位ドラフトだけど、ときめかないなあ〜。

 今年もG+で生放送があるみたいですな。つか、一日勘違いしてた。アップが遅れるところだった。

                     オッパイにときめかなくなった。2023/4/28(金)
ドラフト感想  さて、本チャン初日である。

 我らがコルツの1巡4位までの経緯はというと、1位2位は、ヤング、ストラウドがワンツーフィニッシュ。3位は、ヒューストンのトレードアップという動きがあったものの、指名はアンダーソン。ここまでは、ヒューストンのトレードアップを除けば、大方の予想通りのシナリオである。

 んで、コルツの4位を迎えた訳である。まあまあ普通に考えれば、リチャードソン、リーヴィスの二択。私個人は、前回の記事にも書いたように、トレードダウンかジェイレン・カーター等々を希望。

 でも、QBだろうなあ〜と、死刑宣告、あるいは死刑執行を待つような心持ちで、コルツのセレクテットを持っていた。いや勿論、死刑宣告も死刑執行の経験もありませんよ。念の為断っておかないと、この文章を死刑囚の幽霊が書いていると思う人がホントにいるからね。

 んで、その譬喩としての死刑宣告、あるいは死刑執行は、アンソニー・リチャードソン。まあ、そうなるよね。

 リチャードソンのスカウティングレポートを見て、一目目を引くのは、何と言っても、そのパス成功率54.7%である。しかも、スターター経験は2022シーズンの1年のみ、12試合。2021シーズンもスターター経験はあるが、1試合のみ。事実上、スターター経験は1シーズンのみである。その2022シーズンのパス成功率は53.8%。

 一昔前だと、パス成功率60%以下は論外扱いで、1巡下位以下はともかくとして、1巡上位候補には絶対なれなかったのであるが、時代も変わったものである。

 同じく、一昔前にはパーセルズのQB指名〇箇条(7だったか、10だったか、その正確な数は忘れた。)というのがあって、その中に、パス成功率60%以上とか、スターター経験3年以上とか、大学を卒業している事だとかがあったように記憶しているが、これらは皆、オールドスクールとして葬り去られたようである。

 まあ、確かに、パーセルズの主張はオールドスクールに過ぎるきらいが無いとは言えないが、でも、あながち無視できないものもあると思う。まあ、もっとも、パーセルズの嗜好に沿ったQBとなると、フィル・シムズとかロモとか、比較的地味になりがちではあるにはあるが。

 また、これは「QB指名〇箇条」には入っていないと思うが、「ルーキーQBは、原則、1年目はサイドライン」というのも、結構大事な格率だと思う。マホームズを見ていると、しみじみそう思う。ロジャースは言わずもがな、ジェイレン・ハーツも1年目はサイドラインだったしね。となると、ジョーダン・ラブも期待できっかな。

 まあまあ、パッカーズのQB事情はともかくとして、リチャードソンは、そういうパーセルズ的なもの、オールドスクール的なものに相対立するQBではある。で、比較対象は、言わずもがな、キャム・ニュートン大先生。でも、キャム・ニュートンも大学最終年次のパス成功率は66.1%なんだよねえ〜。

 キャム・ニュートンのキャリアをどう評価するかについては意見の分かれるところではあろうが、そのキャム・ニュートンに比せられるQBが、我らがリチャードソンではある。

 で、当然の事ながら、典型的な「ブルームorバスト」と評されている。つか典型どころか、極大級の「ブルームorバスト」とさえ評されている。ブルームならレジェンド級、バストならポジション変更だってさ。天と地が離れ過ぎだろ。

 まあでも、その体格や運動能力的には、CBやWRの方が適していると思う。つかまあ、ここ数年、私を悩まし続けているWR問題の完全なる解答、特効薬は、このリチャードソンなのかもしれん。だとしたら、全体4位も安い買い物である。安い安過ぎる。とにかく安い安村。時事ネタも、つつがなくブッコミます。

 でもまあ、マニング育ちの私としては、この手のQBには、どうしても「生理的嫌悪感」がある。だって、私、女の子なんですもの。でも、○○○した男を好きになってしまう(以下自粛。激しく自粛。)。

 もっとも、現行コルツのヘッポコレシーバー陣に華麗なるポケットパサーを与えても、完全に豚に真珠、猫に小判、宝の持ち腐れ状態であろうから、これはこれで正解、合理的な判断なのかもしれぬ。いや、そうなの。貧乏でサーロインステーキが買えないから、マルシンハンバーグで満足しろって事なの。いやまあ、マルシンハンバーグも不味くないけどさ。いろいろと便利だけどさ〜。やっぱりサーロインステーキの方が美味しいんじゃないの。いや、マルシン関係者の皆々様ゴメンナサイ。

 マルシンハンバーグかサーロインステーキかはともかく、現行コルツのヘッポコレシーバー陣の特技はレシーブでは全然無く(涙)、ブロックであろうから、遺憾なく、そのブロッキング能力を発揮してもらいまひょ。
 このリチャードソン獲得を見越しての、ここ数年のワイドブロッカー指名、ガタイ型タイトエンド指名だったのかもしれない。そう考えると、ライクの解雇も辻褄が合う。これみな、バラードの遠大な計画だったのか。

 テイラー様とのランパスオプション、もといランランオプションも強力無比だろうしな。リチャードソンには、思う存分、走り回ってもらいまひょ。ダメなら、5年後ポイ捨てしちゃえばいいだけだし〜。

 これから数年は、ここまで私があまり使わなかった言葉「走れよ、バカ」を連呼する事になるだろう。今年の夏は、カラオケボックスに籠って、この慣れない言葉「走れよ、バカ」の発声練習しなくちゃな。「走れよ、バカ」「走れよ、バカ」「走れよ、バカ」「走れよ、バカ」。

 んな感じかな。リチャードソン指名の感想は。

 一応、他の1巡指名についても毒付いておくか。

 まず、ワンツーフィニッシュしたヤング、ストラウドについてであるが、私がこの両者を評価しなかったのは、身長や体格等々も勿論あるんだけど、アラバマやオハイオ・ステイトような超強力大学のQBは、あまり信用できない、つーか、QBのスタッツは、あんまり信用できないっつうのがある。

 これらの超強力な大学、チームメイトのほとんどがNFL入りしちゃうような大学だと、やっぱり、そのスタッツはインフレ気味にならざる得ないと思う。多少差っ引いて考える必要があると思う。それはどのポジションでも同様だけど、QBはその傾向が特に強いと思う。
 
 実際、私の過去20年のNFL観戦歴を勘案しても、超強力大学出身で大活躍したQBっていうのは、あんまりいない。マニング、ブレイディ、ロジャース、マホームズ等々、勿論、弱小大学じゃないけど、アラバマやオハイオ・ステイト級、あるいはかつてのUSC級ではない。普通の(?)強豪大学出身である。弱小校無名校出身で活躍したQBも多いしね。一方、マット・ライナートみたいな事例もあるしね。何故活躍できなかったのか、今でも理由が分からん。

 まあまあでも、ヤング、ストラウドの御両名には、そのジンクスを打ち破ってもらいたいものです。

 そうして、そのQB四天王(なにそれ)の一人、ウィル・リーヴィスは、まさかまさかの初日指名漏れ。トップ10候補がトップ10からズリ落ちるというのは、ままあるけど、初日に指名されないっていうのは、ちょっと珍しいと思う。過去に記憶にない。
 まあ、QBっていうのは、エッジラッシャーやWRと違って、思いっきりニーズに左右されるので、上位で指名漏れしちゃうと、初日スルーになってしまうのかもしれん。下位チームは、QB指名は大概無縁だろうしね。

 にしても、である。指名しとくか、2巡35位で。ダメ押しで。さすがに、二人指名しておけば、どっちか当たんだろ。天丼かカツ丼かで迷ったら、両方注文しとけ、みたいな。いや、しねーよ、そんな注文。

 あっ、そうそう、QB指名といえば、2日目はともかく、3日目でクレイトン・チューン指名は有りだと思う。リーヴィスとは違って。

 クレイトン・チューンというのは、プアマンズ・ジョー・バローみたいな評価の選手である。かつて、ワシントンがグリフィン&カズンズをダブル指名したのと同じ方式である。いいんじゃないかな。いいと思います。

 その他の指名というと、やはり触れねばならんのは9位のジェイレン・カーターか。カーターつうか、イーグルスか。

 なんでスーパーボウル進出したのに、9位持ってんだよ。正確には、10位を持ってて9位にトレードアップした訳だが、その経緯はともかく、9位持ってんのが腹立つ。しかも、その9位で、今ドラフトベストのタレントと目されているカーターを指名。

 もう、イーグルス君とは付き合えんよね。迂闊に付き合うと、何もかも奪われてしまう。やらずぼったくりの店だよ。イーグルス君とは、商取引はしない。付き合わない。絶交宣言。

 あと、我が愛しのジョーダン・アディソンは23位でミネソタが指名。完全に被ってんな。特定のチームが自分の好みの選手をことごとく指名するという現象は、これまでもままあった事であるが、完全に指名基準が同じだよね。同じ物差しでWRを計っているよね。そうして、その物差しはバラードのそれとは全然違うよね。定規と分度器ぐらい違うよね。

 つかもう、これでダブルエースだろ。イーグルスの真似だろ。それとも、ジェファソン放出計画でもあるのか。いや、貰います。頂きます。1巡3つぐらい献上します。何なら、ライアン・ケリーも付けます。ケリーを抱き合わせるなら、1巡4つくれって言われるかもしれんけど。

 同じく、我が愛しのキンケードは25位でブルズが指名。2日目まで残らねえかなあ〜と甘い期待を抱いていたが、甘かったか、甘々だったか。中学生の恋愛夢想みたいに、甘々だったか。

 まあでも、ブルズ的には大正解だよね。キャップヒットが年々重くなっていくチームで、レシーバー問題の解決には、ベリチックが示したように、タイトエンド、レシービング・タイトエンドが正解である。ベストちゅうか、ベタな正解である。その正解に、限りなく近いのがキンケード君だったと思う。活躍を祈ります。

 んなぐらいかな。あとG+のドラフト中継で小高アナが出演していたが、辛いよね。見てるこっちが辛い。あの枠は、日本テレビの歴代女子アナが苦戦していた枠であるが、ほんと、見てて辛い。痛い。あの枠をあっさりこなしていたのは、あの水卜ちゃんぐらいなもんである。既に大物感を漂わしていた。

 断りゃいいのにね。まあ、これを断るぐらいなら、女子アナにはならんか。

 あと、女子アナといえば、現地のピンクのドレスを着ていた女性インタビュアーがデカイ、デカ過ぎる。6−1ぐらいあんじゃねーの。ヤングよりデカかったぞ。ヒールが高いのかもしれんけど、ドラフティーが軒並みチビに見えてしまう。あれ、人選ミスだったんじゃないの。それとも、これも今流行りのポリコレ?。

                       2日目まで3時間切っとる。2023/4/29(土)

 んで、ドラフト終了である。

 例によって例の如く、1巡から見ていく。そうして、例によって例の如く、長いで。なんか好きだよね、3日目のピック、バラードは。


 1巡4位 アンソニー・リチャードソン QB フロリダ大学

 詳細は、前回の記事でたっぷり書いたんで、割愛します。シーズン入ってからも、たらふく書くだろうし。がんばって。←女に言われると一番腹立つ言葉。乳首くらい触らせんかい。


 で、2日目を迎える訳であるが、今ドラフト豊作のポジションのひとつであろう「タイトエンド」がうじゃうじゃ余っている。そうして、コルツは2巡35位を保持。余裕で獲得できる順位である。一人くらいかっさらうかな〜と思っていたら、お得意のトレードダウンでバラードは2巡44位に落とす。

 んで、その35位でラスヴェガスがTEのマイケル・マイヤーを指名。そうして、42位でグリーンベイが、TEのルース・マスグローブを指名。

 なんつーか、好きだよね、このへんの順位を下げて、3日目増やすの、バラードは。それでいて、奏功したのはアイザイア・ロジャースぐらいだし。意図が分からん。いまだに「ピック数増やした方が得」理論に拘泥しているのか。


 で、2巡44位で指名したのが、

 2巡44位 ジュリアス・ブレンツ CB カンザス・ステイト大学

 まあ、ニーズだしね。

 一口で云えば、大型コーナーバック。身長が6−3、腕の長さが34インチで、申し分のない体格。

 んで、例によって例の如く、そうして大型CBの常らしく、アジリティとかクイックネスに不安があるという評価。

 一昔前は、私はこの手の大型CBには否定派だったのだけど、昨今は成功例も多いし、あまり心配はしていない。ポジションは開けて待っているので、堂々とお座りください。

 セイフティ転向みたいな話も出ているらしいが、このへんはキャンプを見て、決めるんじゃないかな。


 続いて3巡、

 3巡79位 ジョシュ・ダウンズ WR(スロット専門) 北カロライナ大学

 こんな事弁明しても全然無意味なのであるが、前回のリチャードソンの記事で、あんなにうじゃうじゃ書いたにもかかわらず、書き忘れた事がある。それは、「リチャードソン接待として、ディープスレッドを用意しろ。パスは通らなくても、ディープがあるかもと思わせるだけで、リチャードソンとテイラー様が走りやすくなる。」というものである。

 まあ、リチャードソンが無くとも、ディープスレッドは必要だったわけだが。

 で、そのディープスレッド、リチャードソン接待が、このジョシュ・ダウンズである。

 もっとも、このダウンズ、当然のように足は速いらしいが、ルートランニングやハンドに不安があるという、例のよって例の如くの評価である。

 で、ほとんどのスカウティングレポートで「スロット専門」と念を押されている。「スロット専門」と、これだけ念を押されるプレイヤーも珍しいが、まあ、そういう事なのだろう。まあ、別にいいけどさ、「スロット専門」でも。「パチンコ」はダメでもさ。でも、「スロット専門」って何。どういう事?。

 まあ、どの機種を選ぶかはともかくとして、私が気になるのは、その「スピード特化型」というプレイスタイルである。この手のスタイルのプレイヤーはWRに限らず、大概失敗する。

 コルツのプレイヤーだと、パリス・キャンベルとかフィリップ・ドーセットとかね。そのほか、コルツ絡みだと、ジェーレン・リーガ―とかね。

 理由は簡単で、NFLに入ると、「相対的に遅くなってしまう」からである。で、カレッジ時代、スピード一本槍でやってきた選手は、その唯一の武器を失ってしまい、手詰まりという、つか足詰まりという、例によって例の如くのパターンである。まあ、デショーン・ジャクソンとかタイリーク・ヒルとか、成功例もあるけどさ。

 しかも、このダウンズ、40ヤード走が4.48なんだよねえ〜。まあ、コンバインの数字だけが全てという訳ではないけれど、にしても、である。遅すぎる。スピードを武器、それも唯一の武器にする選手なら、最低でも4.4は切らんと。理想的には4.3を切らんと。
 ちなみに、デショーン・ジャクソンは4.35、タイリーク・ヒルは4.29(!!!!)。また、私が見た中で最も速いと感じたクリス・ジョンソンは、なんと4.24(!!!!!!!!!)。
 ちなみにちなみに、パリス・キャンベルは4.31、フィリップ・ドーセットは4.33。フリーニー様は4.48。

 とまあ、不安の募るピックではあるが、やってみなきゃ分からんしね。がんばって。


 ここまでで2日目が終了。で、運命の3日目であるが、なんと指名が9名。5巡に至っては、4名も指名しとる。正直、書く前からウンザリしているのであるが、僕がんばる。なんで、こんなくだらない事で、がんばらにゃーならんのだ。「がんばり」は、もっと大事な事に使え。しかも、たいがい無駄ピックに終わるだろうしさ。その名を書くのが、ここが最初で最後みたいな選手も多いのにさ。


 つー訳で、3日目一発目が、

 4巡106位 ブレイク・フリーランド OT ブリガム・ヤング大学 22歳

 ここに来て、OT指名。

 6−8、302パウンドと理想的な体格。腕の長さも34インチ(35インチという情報もある)。

 ただ、その体格に比して、技術的には未熟という評価で、3日目指名となった模様。

 パスプロ的には不安があるので、ランブロック特化型のRTがナチュラルポジションという声多数。

 また、腰高なので、見た目ほどパワーは無いという評価も。

 まあ、とりあえず、RGで様子を見て、将来的にRT転向という青写真かな。

 また、BYU出身というと、どうしても年齢が気になってしまうが、2000年生まれの現状22歳。高齢ではない。また、父母、姉(妹?)も、揃ってスポーツマンの模様。


 で、2つ目の4巡が、

 4巡110位 アデトミワ・アデバヲーレ DT ノースウェスタン大学

 久々の珍名さん。

 6−2,282パウンドという体格から察するに、典型的なぺネトレーターみたい。実際、多くのスカウティングレポートでも、そう評されている。

 DT、DE共にこなせるトゥィーナーという評価だが、一方では、「どっちつかず」という評価も。DTをやるほどウェイトがなく、DEをやるほどの身長とスピードが無い、と云われている。

 一方、所謂「ハイモーター」で、どんなコーチにも好かれるともある。で、そんな「ハイモーター」の選手らしく、知性とか嗅覚には欠けるらしい。なんか、そういう選手多いよね、コルツには。誰とは云わんが。

 でも、名前のカタカナ表記「アデトミワ・アデバヲーレ」はカッコいい。タイプして気付いた。

 アフリカ系の名前には「アデ」の付くのが多いが、なんか意味あんのかな。「藤」とか「子」とか「ソン」とか「ヴィッチ」みたいなものなのかな。

 発音的には、「アデトミーワー・アデバー」らしい。


 で、運命の5巡4つのうちの一つ目は、

 5巡138位 ダリアス・ラッシュ CB 南カロライナ大学

 CB。まあニーズだけどさ。

 6−2 198パウンドと立派な体格。大学時にWRからCBへ転向。

 スピードや技術、アジリティ等々は書けるという評価。つか、「デカイだけ」という気もしなくはない。

 ブレンツの保険、それともお得意のスペシャルチーマー。で、御多分に漏れず、セイフティ転向が噂されている。がんばって。


 ここで休憩。飯食った。更に、みんごるも1ラウンドしちゃいました。成績は聞かないで。


 で、5巡の2つ目。

 5巡138位 ダニエル・スコット S カルフォルニア大学 24歳

 なんか、映画やアニメに出てきそうなベタな名前であるが、セイフティである。

 このくらいの順位になると、情報も少ないのであるが、私の購った「リンディズ・スポーツ・ドラフトガイド」によると、結構高く評価されていて、3巡予想となっている。公式サイト等々は、おおよそ6巡7巡評価。

 一目目を引くのは、その年齢、1998年生まれの御年24歳。今年の8月で25歳になってしまう。こっちはBYUじゃないよ。カルフォルニア大学だよ。

 つまり、大学に都合6年もいたのであるが、それだけに経験とか読みは高く評価されている。

 体格も、6−1、208パウンドと、セイフティとしては理想的なのであるが、それでも公式サイト等々で6巡評価なのは、根本的な運動能力を欠いているからである。

 という訳で、セイフティと云っても、フリーセイフティ、それもディープ専門のセイフティみたい。

 あと、「lengthを欠いているので、タックルが下手」というようなスカウティングも見かけるのであるが、いまいち意味が分からない。身長は「height」、つまり「タテの長さ」なので、「ヨコの長さ」つう事なのかもしれん。実際、「腕の長さ云々」って書いてあるし。前後関係から類推するに「腕が短いので、タックルが下手」という事らしいが、腕の長さとタックルって関係あるの。

 ただし、そのスカウティングレポートを読むと、ちょっとアントワン・ベシアを思わせるものがある。コルトとしてはともかく、リーグにしぶとく生き残るタイプかもしれん。時にスターター、時にバックアップとして。たまに、こういうタイプいるよね。一昨年コルツに在籍していたセンデホーとかね。

 まあ、とりあえず、スペシャルチーマーとしては間違いない感じなので、がんがれ。


 んで、5巡の3つ目は、

 5巡162位 ウィル・マローリー TE マイアミ大学

 ここに来てのタイトエンド指名。ここで指名するなら、2巡35位で普通に指名すれば良かったんじゃねーのという気もしなくもないが、とにかくタイトエンド指名。

 どっちかつーと、レシーブ寄りのタイトエンドであるが、スピードとかパワーに突出してるという訳ではないみたい。で、こちらも1999年生まれの御年23歳。今年の7月で24歳。

 と書くと、なんかあんま期待できそうもない感じであるが、ハイライト映像をちょいと見た感じでは、何とはなしに期待できそう。運動能力や技術に長けている訳はないけど、気合いと根性でボールを奪い、気合いと根性でランを稼ぐタイプと見た。今のコルツのタイトエンド勢に最も欠けているものである。

 また、今はともかく、かつてのタイトエンド製造工場、マイアミ大学出身というのも不気味な感じはする。

 で、更に、この家系は父親や祖父、叔父が、それぞれ大学やNFLでコーチ業を営んでいたらしい。その中に、インディアナ大学やインディアナ・ステート大学も含まれている。プチ縁故。

 つー感じで、マイアミ大学出身という事もあり、なんとはなしに、ジェレミー・ショッキ―大先生を思わせるものがある。気合いと根性と知性(ズルとも云う)で何とかするタイプと見た。あと血筋もね。

 ちなみに、父親のマイクはセインツ時代、ショッキーさんと同僚だったみたい。直接のコーチではないけどね。アシスタント・スペシャルチームズ・コーチ。


 んで、5巡のラストは、

 5巡176位 エヴァン・フル RB ノースウェスタン大学

 本日二人目のノースウェスタン大学。バックマージンでもあんの。

 5−10、209パウンドという事で、典型的なチビッコランナー。

 でも、脚はそんなに速くなくて、ギャップに突っ込んでいって、あとは力づくで何とかするという、所謂「ノース・サウス・スタイル」。典型的な豆タンク型である。

 パスはそれなりに捕れるようであるが、ブロッキングはいまいちみたい。

 まあ、使えば、それなりに結果は残すだろうけど、使う余地があるか。無駄なピックな気がする。いいんだよ、RBはストリートで。キッカーやパンターと同じ扱いだよ。


 ここで早くも2度目の休憩。今度は買い物に行ったり、風呂に入ったり、食事をしたり。勿論、みんごるも1ラウンドしました。成績は聞かないで〜。ちなみに、アヤちゃんオンリーです。宮城リョータ風に。

 まあ、別に、急いでいる訳でもないし、日を改めて書けばよいのだけれど、都合12人も指名しやがったバラードへの当て付けです。12人も指名する意味あんの。ロースター枠が100人くらいに増えたの。

 でも、寝落ちするかも。こんな下らねー事で、寝落ちするかも。


 その寝落ちの前の6巡は、

 6巡211位 テータス・レオ エッジラッシャー ワグナー大学

 なんか名前はカッコイイ。でも、顔はブサイク。

 ワグナー大学なんて、聞いた事もない大学だけど、当然のようにFCS。ニューヨークシティにある大学みたい。

 つか、よくそんなとこまで見に行くな。つか、毎年のように、こういうスモールカレッジからドラフトしてんな。まあ、アイザイア・ロジャースが成功してるちゃあ成功してるが。でも、ささやかな成功だろ。なんなの、このスモールカレッジ詣では。人脈作り。バックマージン出てんの。なにかキナ臭い。まあ、どーでもいいけど。

 で、レオ君はエッジラッシャーな訳であるが、とりあえず公式ページしか情報はない。探すつもりもない。

 もしかしたら、プレミアパスラッシャーなのかもしれんけど、その確率は低いよね。ロト6ぐらいの確率だよね、多分。

 まあ、こういう下位で沢山指名するのは別に構わないけどさ、せめて当たりそうなポジション指名してくれ。SとかTEとかWRとか下位からでも出世するポジション。

 エッジラッシャーなんて、最も出世しにくいポジションだろーが。このポジションは、ドラフトの順位がそのままNFLの実績だよ。大学卒業時点、つうか高校卒業時点で、ほぼ答えが出ているポジションだよ。ドラフト下位とかドラフト外とかから、殿堂級なんて聞いた事ないよ。スターター級ですら少数派だと思う。

 そのほか、ドラフト順位がそのままNFLでの実績になりやすいポジションとしては、CBとかLBだよね。それに準ずるのがLTとかOGかな。Cは元々上位指名の少ないポジションだしね。

 逆に下位からでも出世するのが、TEとかSとかDTとか、あるいはWRやRBもたまに出てくるよね。あと、ごくまれにQB。ブレイディとかブレイディとかブレイディとか。フィッツパトリックなんかも、その一人であろう。あと、噂のパーディ君ね。

 とにかく、下位から最も出世しにくいポジションがパスラッシャー、それもプレミアパスラッシャーだよ。それとも、またお得意のスペシャルチーマー。スペシャルチームのデプスが深過ぎんだろ。全員溺れとるわ。

 がんばって。


 で、あと7巡二つで終了な訳である。その一つ目。

 7巡221位 ジェイロン・ジョーンズ CB テキサスA&M大学

 6−2、200パウンドと立派な体格である。なにこれ、また、お得意のスペシャルチーマー。

 とか思って、スカウティングレポートを調べてみたら、私の「ドラフトガイド誌」では2巡3巡評価。公式ページでも4巡評価。なんで、7巡までズリ落ちちゃってんの。

 と思って調べてみたら、弱点として挙げられているのが、「ルートを守らん」とか「諦めが早い」とか「ランサポートしない」とかで、所謂「知性と性格に問題がある」タイプみたい。顔もワルそうだし。

 そのほか「バックペダルが下手」みたいな技術的な評価もあるが、これも結局は「練習不足」という事だから、そういう選手なんだろう。

 逆に云えば、それでも2巡3巡4巡評価だったのだから、「ポテンシャル」は高く評価されているという事になる。元「五つ星」だったみたいだしね。

 バラードは、原則的に、というか、ほぼ全て「良い子ちゃん」しかピックしてこなかったので(テル3世が微妙な例外かな。)、そういった意味では、珍しいピックだとも云える。スタイケン色か。

 で、御多分に漏れず、セイフティ転向が噂されてる。がんばって。つか、マジメに働いて。あなたは、やればできる子なんだから。


 で、ようやっとようやっと最後。

 7巡236位 ジェイク・ウィット OT 北ミシガン大学

 なんなんだよ、北ミシガン大学って、調べんのもめんどくせーよ。だから、調べない。

 公式ページによると、このウィットの経歴はちょいと変わり種で、大学の最初の1年はミシガン・テック大学でバスケットボールをしていたみたい。

 その後、北ミシガン大学に転校してタイトエンドになるも、「転校ルール」(それが理由じゃないのかも?)やら「コロナ」やらで丸々2年間スポーツはせず、あるいは出来ず、2021年からフットボール開始も、シーズン途中にRT転向。そうして、翌2022年にLTに転向。

 つう訳で、一口に云えば、経験不足技術不足という訳である。それでも、ドラフトされるくらいであるから(7巡236位だけど、)、体格(6−7、302パウンド)、運動能力は抜群という事なのであろう。

 バスケットボール上がりで、タイトエンドからタックルへの転向、ドラフト下位あるいはドラフト外という事では、ちょっと、ホントにちょっとであるが、ジェイソン・ピータースを思わせるものがある。ちょっと面白いピックかも。コーチの腕の見せ所な選手である。コーチ、ガンバ。


 終わった、ようやっと終わった。以前もどこかで書いたけど、要らんよね、6巡以下。5巡までで十分だよ。あとは、ルーキーFAでいいでしょ。無駄な時間とピックだわ。

 で、ニーズの筈だったLBは結局指名無し。なんか宛てがあるんかい。レオナルドが完全復活するんかい。ザイール君がエースだったら、目も当てられないぞ。←これダジャレです。
 それとも、何か、ザイール君がサイヤ人だったとかいうようなオチじゃないだろうな。ザイール君の友人を殺せば、オールオッケーか。万事解決するのか。

 とまあ、色々書いてきたが、今ドラフトで私が最も注目していたのは、そういった個々のピックではない。ドラフト展望の記事では、敢えて伏せていたが、他に最もチェックすべきポイントがあった。それは、今ドラフトにおけるバラード成分である。

 ここ数年間、私はバラードのピック、とりわけWRのピックにはかなり批判的であったが、それは本当にバラードのピックなのかという疑惑も無くはなかった。もしかしたら、ライクの御所望という説もありうる。
 それが、今ドラフトでは、ライクが抜け、事実上のバラード単独のドラフト、スタイケンは加入数ヶ月であるから、口出ししても限定的であろう、そのバラード単独のドラフトでどれだけバラード成分が残っているかチェックしたかったのである。

 結果、残ってた。いや、残ってた、なんてもんじゃねーよ、むしろ濃くなってるよ。バラード色に染まり切ってるよ。バラードだらけだよ。その手の歌手のアルバムだよ。

 まあなんつーか、要するに、全ポジション、体格と運動能力オンリーでピックしとる。テイラー様こそ、数少ないライク色だったのだろう。ライクが口出して、ピックした選手だったのだと思う。

 バラードは、フットボールの技術とか戦術とかが見えていないのだと思う。つまり、フットボールの構造が見えていないのだと思う。フットボールに限らず、この世にはありとあらゆる「構造」がある。野球の構造、プロスポーツの構造、映画の構造、お金の構造、学校の構造、色鉛筆の構造、数学の構造、政治の構造、チューリップの構造、社会の構造、お菓子の構造、世界の構造、でも、見えない人には永遠に見えないんだよね、「構造」って。

 バラードには、フットボールの「構造」が見えていないのだと思う。バラードのドラフトやFA、とりわけ今年のドラフトを見て、はっきり分かった。今までも、何とはなしに薄々感じていたけど、今回はっきりと分かった。バラードには、フットボールの構造が見えていない。つう訳で、今年でサヨナラな。来年以降も、バラードがGMをずるずる続けていたら、コルツはじわじわ弱くなっていく事だろう。

 んなとこかなあ。

 あと、コルツ以外のドラフトについて、ひとつだけ。

 あのジョーイ・ポーターの息子、ジョーイ・ポーターJr.が2巡の頭で、スティーラーズ(!!!)にめでたくピックされ、そのジュニアのスカウティングレポートを何とはなしに読んでいたのであるが、いまいちピンと来なくて、おかしいなあと思っていたら、ポジションがコーナーバックでやんの。ラインバッカーじゃないんかい〜。

 二世選手は父親と同じポジションにしてくれ、適性抜きで。紛らわしいわ。長嶋一茂を見習えっての。一茂は全然適性の無いサードを守ってたんだから。あれが正しい。あれが正解。その点は、マーヴィン・ハリソンJr.も正しい。オハイオ・ステイトだけど。そこは強烈な間違い。

                                     2023/5/1(月)

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