2020年 4月 |
ドラフト展望 | さてドラフトである。今年2020年のコルツのドラフトは1巡13位のピックは既に使用済みであり、よって今年のドラフト展望は、これにて終了。 なーーんちって。 と、しょっぱいボケで、2020シーズンを始めてみたが、1巡13位は確かにデフォレスト・バックナーを指名済みであるものの、2巡34位以下は当然あるので、勿論書きます。研究します。考えます。妄想します。 コルツのドラフトで1巡が無いのは2008年以来となる。この年は、前年にトニー・ウーゴ―(覚えている人、いるかな〜。)を指名するためにトレードアップした際に使ってしまったので、1巡無しなのであった。 もっとも、去年も1巡無しではあったが、これは当日のトレードダウンによるものなので、「ドラフト前から1巡無し」は、12年振りという事になる。ネズミ年の恒例行事。 当日待ちに待って、1巡が無くなるのも、かなりへこむが、早々、それも一か月以上前から1巡が無いというのも、それなりにへこむ。 まあ、もっとも、当日無くなるのと違って、はじめから指名が無いのが分かっている場合の方が、ドラフト初日は別の用事に使えたりするので、こちらの方が便利ちゃあ便利ではある。もっとも、そこでまさかのトレードアップで1巡指名があったりしたら、それこそ、「どっひゃー」なので、やっぱり初日もリアルタイムで見てしまうのであった。 さて、2020コルツドラフトの課題はというと、これは簡単である。「とにかくレシーバーが欲しい。とにかくボール捕れる奴、獲ってこーーい。」である。なんなら、古田でも良いくらいである。 まあ、正確に云うと、「ボール捕れる奴」というよりも、理由は後述するが、「フリーになれるレシーバー、セパレートできるレシーバー」が欲しい訳である。だから、古田ではやっぱり駄目である。当たり前っだつの。いや、古田だったらセパレートできるかも。 じゃあ、毎年恒例のポジションごとの考察をしていきたいと思う。 【QB】 1巡13位とのトレードでデフォレスト・バックナーを獲得、その後、FAでフィリップ・リバースを獲得という今オフの経緯から考えてみても、上位での指名はまずない。下位で面白そうなのがいたら、指名するかもしれないが、その可能性も低いであろう。 2巡3巡で、コルツがQBをピックするというモックも散見するが、理解に苦しむ。実際、ピックされたらひっくり返る。1巡にトレードアップしての指名は驚かない。 つう訳で、今ドラフトのQBのスカウティングレポートは全然見ていない。つうか、コルツファンになって以来15年以上になるが、幸か不幸か、QBのスカウティングレポートを真摯に読んだ事はない。QBのスカウティングレポートは、15年間ずっと冷やかし半分である。近い将来、真摯に読む日が来るのだろうか。楽しみでもあり、怖くもある。 【RB】 コーチ陣およびフロント陣はマーロン・マックで良しとしているようであるが、私はマックに不満である。 そこで、いろいろ物色してみたのであるが、上位指名候補の中で面白そうなのはジョナサン・テイラー。ウィスコンシン大出身なので、ブロッカーを使うのが上手そう(完全に先入観)。そうして、ウィスコンシン大出身なので、チームを選びそう。2巡34位まで落っこてくる可能性は大である。私がGMなら、すっぽり指名してしまうであろう。 そのほか、必要なのは、とにかくショートヤード要員両タックル間要員なので、タビアン・フェスタ―とかジョシュア・ケリーとか。あと、これはアスロン・スポーツのドラフトガイド誌にしか、その名が見えないのであるが、トレイ・サーモンとか。この辺を下位でさらっておきたい。 ちなみに、今年は「信頼と安心のプロフットボール・ウィークリーのドラフトガイド誌」は買えず、アスロンとリンディ、あと今年初めて購入したDTPの3誌を参考にしています。つうか、PFWは2019のイヤーブックも無し。廃刊か、廃刊したんか。 【WR】 んで、問題のポジションである。とりあえず、頭数はいるにはいるが、とにかくボールが捕れない。つか、正確に表現すると、フリーになれない、セパレートできない。OLが頑張ってパスプロし、ブリセットも投げる体制が整っているのに、誰もフリーになれていない。そんなシーンが2019コルツにはあまりにも多かった。とりわけ、ヒルトンが欠場すると、目も当てられない。フリーになれているのは、ジャック・ドイルだけという惨状である。ここを改善したい。 という訳で、WR陣を物色してみたのであるが、リバース要員として(無論、プレイの名ではない。QBの名前である。)、やはり長身レシーバーをピックアップせざる得ない。長身レシーバーは、今年に限らず、ここ10年くらいの大きな潮流なので、探すのに苦労はしないのであるが、6−4のティー・ヒギンズとか、今ドラフトの最長身WRであろうコリン・ジョンソンあたりに目が行く。 とりわけ、ティー・ヒギンズは、長身かつ運動能力抜群であるので、いかにもバラードの好きそうなタイプである。クレムゾン大という事もあるし、実際、2巡34位まで残っていたら、バラードは喰いつくであろう。残っているかどうかは微妙なところであるが、2巡34位をガチ予想をするのであれば、私は、このティー・ヒギンズに2000点である。 一方、コリン・ジョンソンは、こちらは、ヒギンズに比べると、ぐっと運動能力は落ちて、ほとんどタイトエンドみたいなもん、みたいな評価もある。テキサス大出身という事なので、体力的というか体格的には素晴らしいのであろうが、それだけという評価であろう。無論、ハンドは良い。ヒギンズもね。 私はテキサスとクレムゾンなら、テキサスびいきなので、どっちか一人選べというのなら、コリン星人のほうである。よく離婚しているしな。ただ、ジョンソンは2巡34位っていう評価の選手では無いので、指名するなら3巡4巡あたりであろう。 ただまあ、このヒギンスやジョンソンをはじめ、今年も多くの長身レシーバーがエントリーしているが、正直、どれにも私の食指は動かない。「何だかな〜。」という印象である。 私はカレッジは全然見ていないので、これはあくまで憶測でしかないけれど、スプレッドオフェンス的なものがカレッジ全体に浸透して、レシーバーは、個人の能力では無く、プレイブックでフリーにするという考え方になってきているのかもしれない。プレイブックでセパレートして、あとは的はデカければデカいほど良い、そうしてハンドが良ければ良いという考え方なのかもしれない。 そういうスキームで数字を作ってきたレシーバー、特に長身レシーバーがNFLに入ってきて苦しむという姿、いちいち例は上げないが、ここ5年くらい本当に増えたと思う。 私が、所謂長身大型レシーバーで、良い動きをしているなと思ったのは、過去15年間でたった一人、プラキシコ・バレスだけである。カルヴィン・ジョンソンでも、モッサリ感は否めなかった。 ちなみに、最近、昔のコルツのゲームを、とある悪徳動画サイトで見ていて、久方振りにマーヴィン・ハリソンのプレイをじっくり拝見したのであるが、そのセパレート能力、ハンパ無い。最近の選手では比較にならない。右肩ひとつ、左膝ひとつくらいの動きで、バンバンCBを外していく。かつて、ドリームシェイクのオラジュワンが、「眉毛ひとつでファイクする」って云われていたけれども、ホンットそんな感じ。2000年代ベストのCBと云われるチャンプ・ベイリーが、「最もマークしづらいWRはマーヴィン・ハリソン」と云っていたのも頷ける。 んで、もちろん、ルートランニングもえげつない。ここ10年くらいではレジー・ウェインがベストのルートランナーとよく云われているけれども、その比じゃない。単純なスクエア・インでCB転ばしてるもんなあ。 そして、そのフリーになったハリソンにペイトン・マニングがピンポイントでボールをデリバリーするんだな、またこれが。ほんと、史上最強ディオっていうのは間違いないと思う。モンタナ・ライス・コンビより、ディオっぷりは上だと思う。 ちょいと話は逸れたが、このマーヴィン・ハリソン級とまでは云わなくとも、やっぱりワイドレシーバー、特にNFLのワイドレシーバーには、個人的なセパレート能力は必須だと思う。実際、ここ10年のNFLでも、いろんな大型レシーバーが、我らがT.Y.ヒルトンやピエール・ギャルソン、そうして何よりアントニオ・ブラウンに敗れ去ってきたのは、そういう理由であろう。 という訳で、今ドラフトにおけるセパレート能力の高そうな奴、ルートランニングの上手そうな奴を物色してみたのであるが、2巡34位で獲れそうなのは、ジャスティン・ジェファーソンという事になる。 で、笑っちゃうのは、とあるスカウティングレポートに、「ロバート・ウッズみたいなもん」と書かれていた事である。何年たっても、好きになるタイプは変わらんのね。「好きになる女の子は、みんなショートカット。」みたいなもんか。 また、今ドラフトでルートランニングが上手いという評価の選手にヴァン・ジェファーソンがいるけれども、こちらは3巡4巡評価。ジェファーソンおかわりもいけるかもしれん。 つう訳で、私の2巡34位一推しはジャスティン・ジェファーソンという事になるのであるが、あくまで高身長にこだわるならば、チェイス・クレイプールという手もある。こちらは、コリン星人よりも、よりタイトエンド的、Hバック的な選手で、実際「コルツ向き」なんていう、よく分からない評価もある。 後述するが、今年はタイトエンドの層が薄っぺらいので、TE含みで、リバース接待も兼ねて、4巡あたりでクレイプールを指名するのも有りかもしれない。 しかし、15年くらい使っていて、今初めて気が付いたが、「Hバック」ってエロい言葉だな。日常に潜むエロ。エロリスト。 しかし、WRはラック入団以来、ドラフト、FAともに結構投資してきたが、当たらんなぁ〜。一本立ちしたのはヒルトンだけという惨状。コーチングが悪いのか、スカウティングが悪いのか。 【TE】 まあ、とりあえず、ジャック・ドイルとモー・アリー-コックスがいるので、デプスが薄っぺらいという程ではないけれど、厚くもないので、良いのがいたら上位指名も有り得るポジションではある。 で、色々物色してみたのであるが、先にもちょいと書いたように、今年はTEの層が薄い。トッププロスペクトがコール・メットという選手で1巡2巡予想なのであるが、この選手が所謂バランス型で、とあるドラフトレビュー誌によると、比較対象が、なんとジャック・ドイル。いや、ジャック・ドイル二枚要らんわ。 今のコルツの欲しいタイトエンドはジャック・ドイル型では更々なく、レシービング特化型、つかもっと云えば、ラン・アフター・キャッチ特化型である。平たく云えば、「スッゲー走れる奴」、「ショートパスをロングゲインに変えられる奴」、てか、要するにアントニオ・ゲイツである。 でも、そういう奴、あんまりいないんだよね〜、今ドラフトには。強いて挙げるとすれば、ハリソン・ブライアントとハンター・ブライアントの両ブライアントあたりであるが、ただの運動能力バカ説もあるので、いまいち信用できない。まあ、バラードの好みではありそうだけど。 あと、噂のサーディアス・モスであるが、こちらは父親と違って、運動能力的には凡庸な模様。まあ、父親並みの運動能力なら、WRやってるしな。あまり食指は動かない。 ちなみに、今ドラフトには、サンタナ・モスのいとこもエントリーしている。はいっ、これ完全にひっかけ問題。みんな、ちゃんとノートしといて〜。 そのほか、今ドラフトは、往年のプレイヤーの親戚縁者が結構エントリーしているので、古くからのファンは楽しめるかもしれない。そのものズバリの名前もいるしネ。アントワン・ウィンフィールドにはグッときた。マイケル・ピットマンにはグッとこない。ちなみに、フェイクも混ざっているので、注意しよう。アンソニー・マックファーランドとか。 話を戻すと、タイトエンドはチェイス・クレイプールでお茶を濁すかな。 珍名さん好きのバラードがデヴィン・アシアシに食いつく可能性はなくはない。でも、アシアシなんて愛せない。 【OL】 ないない。下巡はともかく、2巡34位でガードとか指名したら、ひっくり返る。 【エッジラッシャー】 ここ数年、何人も指名しているし、ジャスティン・ヒューストンも健在だし、所謂喫緊のポジションという訳でもないが、やっぱり、プレミア・パスラッシャーが欲しい。でも、2巡34位じゃ無理。でも、探す。フリーニー様の夢をもう一度。 しかし、毎年この時期になると、こんなことばっか書いてんな。もうこれ、完全にドラッグだから。フリーニー中毒だから。禁断症状が10年続いているから。 という訳で、毎年恒例の軽量パスラッシャー探索大会であるが、今年はこのあたりかな。軽量ってほどでもないんだけれど、パスラッシュ特化型という意味では、この二人。テレル・ルイスとダレル・テイラー。なんか名前も混同しやすい。 テレル・ルイスの方が選手としての評価は高いのだけど、ケガがちという事で2巡予想になっているプレイヤー。ケガが無ければ1巡クラスみたいな評価である。 一方のダレル・テイラーは、こちらは完全運動能力特化型。で、この手の選手特有の問題として、プレイのムラッ気みたいなのが指摘されている。それも精神的なものでは無くて、プレイコールやマッチアップのハマリ具合で出来不出来が激しくなってしまうみたい。で、当然ながら、ランには弱い。ちなみに比較対象は、とあるガイド誌によると、バーキビアス・ミンゴ。不安は募るな。似たような事は、テレル・ルイスにも当てはまる。 ちなみに、私が昨年、1巡26位に推しに推したジャチャイ・ポリーテのその後の顛末はというと、結局3巡68位でジェッツが指名。 しかしながら、なんと開幕直前にカット。6巡7巡ならともかく、3巡の選手だよ。しかもその年のジェッツが2番目に指名した選手だよ。 その後のシアトルのPSで契約したが、なんと9月23日にリリース。その後、ラムズとPSで契約。一応今現在、ラムズの支配下にいる。 3巡68位とはいえ、近年稀にみるバストである。この手の軽量パスラッシャーの憂き目として、コーチングやスキームに左右されやすいというのが、あるにはあるが、にしてもである。つか、なんで3巡68位で指名してんだよ。スカウティング段階で気づけよ。つか、コルツと契約しろ。そして、マシス道場にぶち込め。 テレル・ルイスとダレル・テイラーの両者はジャチャイほど軽くは無いので、この可能性は低いけれども、無くはない。 ちなみに、バラードは手長族がお好みなようなので、この手のタイプは指名しないであろう。 【DT】 せっかく、バックナーと契約したのであるから、コンビを組むNTタイプが欲しいところであるが、そんな余裕はないか。「とにかく、ボール捕れる奴」を指名しなければならんのだから。下巡で面白いのがいたら、ぐらいのスタンスであろう。BPA的な指名なら、2巡34位でも良い。 【LB】 ゲーム評でちょろちょろ書いてきたとおり、レオナルドの相棒としてのアンソニー・ウォーカーに私は不満を持っている。一方で、オケレーケは面白そうだと思っているので、さほど、火急を要するポジションでもない。それでも、デプス要員的に指名するなら、ローガン・ウィルソン。いかにも、カバー2LBという感じ。3日目要員である。 【CB】 ヤ=シン、テルVの新人コンビも頭角を現してきて、クサヴィエ・ローズ、T.J.カリーといったベテランFAとも契約済み。デプスは一杯なので、よっぽど面白いのが落ちてこない限り、下位でも指名は無いと思う。 【S】 フッカー、ウィルスの先発陣、ミリガン、オドムの控え陣も盤石であるし、クサヴィエ・ローズにSをさせても良いであろうし、そんなに不安はないポジション。フッカーがケガがちなので、下位指名は無くはないかな。しかし、ギャザーズは売れんな。カバー、タックル共にいまいちだもんな。今季も1年契約でコルトかな。 【スペシャルチーマー】 ないない。ヴィナティエリの処遇が不透明ではあるが、下位でもドラフト権は使いたくないところであろう。 で、恒例の俺の希望するドラフトは、これだ。 2巡34位 ジャスティン・ジェファーソン WR 2巡44位 ジョナサン・テイラー RB 3巡75位 ダレル・テイラー エッジラッシャー 4巡122位 ローガン・ウィルソン LB 4巡トレードアップ チェイス・クレイプール WR/TE 6巡197位 トレイ・サーモン RB ちと、虫が良すぎるかな。 一応、コルツに絡まないプロスペクトについても触れておくと、今年はただ一人、なんといってもアイザイア・シモンズであろう。なにしろコーナーバックからエッジラッシャーまで出来るというのだから、恐るべきヴァ―サタイルっぷりである。過去15年間の私のNFLファン歴では初めてお目にかかるタイプの選手である。セイフティとラインバッカーなんていうのは、ありがちだけど。 現代フットボールに最も求められるタイプのプレイヤーみたいな評価もあるが、一方では、器用貧乏で終わるんじゃないか、真のポジションがないんじゃないかと危惧する声もある。私はどっちかというと心配派かな。 いろんなポジションが出来るといっても、実際プレイできるのは一つのポジションだけで、同時に二つのポジションは出来ない。そこで、プレイごとにポジションを変えていたら、結局は専門家に負けちゃうような気がする。 でも、いずれにしても楽しみ。 ちなみに、今、公式ホームページをチェックしたら、このシモンズの比較対象は、なんとダリアス・レオナルド。ちょいとコルツ心をくすぐられた次第。 2020/4/21(火) |