インディアナポリス研究会コルツ部

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2018シーズン

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1/2/3

2018年
4月
ドラフト総見  さて、ドラフトである。今季のコルツドラフトは、ここ数年と違って、定位置の26位。かつて、よく言っていたけれど、あんまおもんない位置である。1巡上位候補のおこぼれ、あるいは2巡候補のリーチ指名的な順位である。お値打ち感が低い。むしろ、去年ジェッツから貰った2巡34位に期待か。当てたい。

 では、例年通り、ポジション別に見ていきたいと思う。


【QB】
 ないない。可能性があるとすれば、ブリセットをトレードの駒に使って、空いたバックアップQB要員として下位で指名というパターンであろうが、それでも、個人的に要らないなあ。バックアップQBなんてストリートにゴロゴロしてるんで。


【RB】
 2018シーズン開幕当初は、「RBを獲れ獲れ。」と連呼していた私であるが、今現在はその気持ちは薄い。シーズン終盤のどっかの記事でも書いたけれども、マーロン・マックで泣きのもう一年という心持ちである。
 つう訳で、指名するのなら、中位以降かなあ。上位で指名しても、驚きはしないけれど。いずれにしも、インサイドランナーな。出来れば、ブロッカーを使うのが上手いタイプ。ジョーダン・ハワード(イーグルスに奪われた。趣味が被るなあ。)みたいなの。


【WR】
 多くのモックドラフトでも指摘されている通り、要補強ポジションである。
 で、具体的に誰を指名するかという話になる訳であるが、今ドラフトのWRプロスペクトは結構粒選りで、バスト率は低そうに見える。誰を指名しても、それなりに戦力になりそうである。最もバスト率が高そうなのは、噂のD.K.メトカーフであろうが、彼以外は皆安牌という感じである。メトカーフは、上手くいけばフリオ・ジョーンズであろうが、油断してっとヘイワード=ベイ・コースであろう。
 個人的な趣味では、A.J.ブラウンかなあ。一番バランスよさげだし。あと、私のポジション別名前占いだと、「WRは平凡な名前が活躍する」。つー訳で、TYの反対側はAJで決まり。

 とはいうものの、そのブラウンを26位で指名するのは、ちとお買い得感が低いので、34位で指名したい。出来れば、2巡59位で。って、それは贅沢というものか。

 あと、WRのプロスペクトとして気になるのは、コルツ的には関係ないかもしれないが、アンディ・イザベーラ。5−8、マサチューセッツ大学出身。もろ、ウェス・ウェルカー・タイプ。名前的にも不気味。


【TE】
 ドイルとイーブロンが健在で、デプスもうじゃうじゃという状況下、普通に考えれば、上位どころか下位でも指名は無いであろうが、今ドラフトにはアイオワ大出身のタイトエンドがエントリーしている。コルツファン的にはアイオワ大出身のタイトエンドは捨ててはおけない。ホッケンソンが26位まで残っていたら、もち指名でお願いします。ニーズ無視で。トレードアップしても良いくらい。

 ノア・ファントは、ちとダラス・クラークっぽくないしなあ。指名しても良いけど。


【OL】
 ないない。下位はともかく、上位は無い。26位どころか59位で指名しても、私は吠える。ナッシュビルまで聞こえる。


【DT】
 懸案のポジションでもあるし、コルツ指名のモックも多いのであるが、個人的には乗り気ではない。今ドラフトでは、これぞといったのがいないからである。勿論、エド・オリバーが落っこちてきたら、有無を言わさず即指名であろうが、落っこちてくる訳もないし、デクスター・ローレンスなんてモックも多いけれども、「ラン止め要員に26位を使ってもなあ。」という気持ちがある。34位でも、お値打ち感は低いし、ギリギリ59位かなあ。

 もっとも、コルツファンになって凡そ15年、その間ずっとずっとずっと「中央のランに弱い」「中央のランに弱い」と云われ続けていながら、この十有余年で一度も1巡でDTは指名していない。つか、DTの1巡指名は1976年(!!!)のケン・ノヴァクまで遡る。ここらで一発も有りかなとも思う。有ると思います。


【エッジラッシャー】
 ジャスティン・ヒューストンが加入したとはいえ、懸案のポジションである。まあ、勿論、ニック・ボサやジョシュ・アレンが指名できれば言う事ないのであるが、26位まで落っこちてくる訳はないので、彼ら上位候補以外で面白そうなのを探したら、いた。ジャチャイ・ポリーテ(読み方はテキトー。)である。

 ちびっこスピードタイプでスピンムーブが得意という事で、フリーニー・ライクな選手であり、実際、フリーニーやマシスと比較する声も多い。モック的には1巡から4巡まで評価は分かれている。識者によって評価が分かれるのも、フリーニーとよく似ている。という訳で、一コルツファンの私的には1巡26位候補ナンバー1である。私がGMなら、夢よもう一度、ポリーテに賭ける。

 でもまあ、バラード好みでは無さそうなんだよなあ。ケモコやタイクァンっぽいエッジラッシャーつうとクレリン・フェレルだと思うので、彼が残っていたら、26位で指名するかもしれない。

 そのほか、今ドラフトのエッジラッシャー・プロスペクトで私個人的に気になるのは、ザック・アレンやアンソニー・ネルソンといった白人組である。そうして、何より気になるのは名前的にサットン・スミス。彼らが残っていたら、タイミング次第で指名したい。って、私が指名する訳では無いけどな。

 あと、名前的には、ジョー・ジャクソンかな。カッコエ〜〜。

 また、話はちょっと逸れるが、昨年のドラフトでジェッツとのトレードの駒に使ったヘンリー・アンダーソンが、昨シーズンに7サックを記録、更に契約延長で3年25億円をゲットしている。彼もまた、パガーノ政権の犠牲者でしたなあ。


【LB】
 レオナルドの相方が欲しい気持ちは山々であるが、さすがに26位や34位は使えない。ギリギリ59位か。上位指名候補にオッというのもいないし。レオナルドを見つけたバラードの慧眼に期待して、3巡以降で掘り出したい。


【CB】
 ビッグネームがいないので、対外的にはコルツ懸案のポジションとして、1巡モックも多いが、コルツファン的にはそれほど不安視はしていない。上位は使わなくても良いかなというポジションである。レギオン・オブ・ブーン以来、どっちかつうと、タレントよりコーチングのポジションになりつつあるし。

 まあ、それでも数がいて困るポジションでもないので、26位で指名しても私に不満はない。今ドラフトとの上位指名候補は、WR同様、粒選りっぽいので、誰を指名しても私に不満はない。


【S】
 ケガがちとはいえ、マリク・フッカーがいるし、ギャザーズも帰ってきたので、火急を要するというほどのポジションではない。
 とはいうものの、フッカー、ギャザーズ両者ともにFSタイプなので、純正SSタイプのセリフティが欲しいところではある。ギャザーズが、今オフ、腰が落ち着かなかったのは、金銭的な問題というよりは、プレイスタイル的に自身とフッカーが被るので、新しいチームを探したいという一面もあったと思う。

 という訳で、今ドラフトにおける純正SSタイプのセイフティというとイの一番に挙がるのはジョナサン・エイブラムであろうし、実際、コルツの26位に挙げるモックもある。
 ただまあ、ここ数年のコルツドラフトが、センター、セイフティ、ガードと、まあどうでもよいとまでは言わないけれども、比較的1巡で指名しにくいポジションを、それも18位、15位、6位で使ってしまったので、26位とはいえ、ここでまたセイフティに1巡を使うというのは、気分的に多少引ける。

 そこで、34位でも良いが、出来れば59位以降で指名したい。と思って、色々物色していたら、面白そうなのがいた。アマニ・フッカーである。マリク・フッカーではありません。HOOKERの綴りは全く同じであるが、ざっと調べたところ、血縁関係は無いらしい。

 という訳で、コルツやAFC南に来ると大変ややこしい、つうか実況泣かせの選手になる訳であるが、それを敢然と指名し、ジャージナンバーも28番とか26番にして、更なる混迷を深めたいという遠大な野望が私にはある。

 しかも、大学はアイオワ大学。コルツファン的には、ホッケンソン同様、捨ててはおけない。実際、ボブ・サンダースに比較、つうかボブ・サンダース以来のアイオワ大出身の上位指名候補セイフティであるらしい。

 指名予想順位は、セイフティというポジションもあるだろうが、2巡から7巡まで、結構ばらけている。しかし、ここは確実に59位でゲットしたい。そうして、夢のフッカー・セイフティ・コンビ誕生だ。実際、同名同ポジションのスターター・コンビって、有りそで無さそな気がする。スミスとかジョンソンあたりでも思いつかないし。ミネソタのウィリアムズ・コンビぐらいか。


【スペシャルチーマー】
 ないない。


 以上。つう訳で、私の指名予想、つうか指名希望は、

 1巡26位 ジャチャイ・ポリーテ
 2巡34位 A.J.ブラウン
 2巡59位 アマニ・フッカー
 3巡89位 ザック・アレン
 4巡129位 サットン・スミス
 5巡164位 イベンダー・ホリフィールドの息子

 こんな感じかなあ〜。


 つう感じで、今ドラフトの記事をまとめたいところなのであるが、最後にどうしても紹介しておきたい選手がいる。

 今年も例年同様、各ドラフトガイド誌をつらつらしていると、安心と信頼のプロフットボール・ウィークリーのドラフトガイド誌のスペシャルチーマーの項目に、なんとロングスナッパーのスカウティングレポートが掲載されていた。それも一度に二人もだ。

 私も15年近くドラフトガイド誌で遊んでいるが、ロングスナッパーのスカウティングレポートは今回が初めてだと思う。過去のドラフトガイド誌を精査する気力は無いけれども、少なくとも私の記憶には無い。

 一昔前までは、スペシャルチーマーのスカウティングレポートというと、キッカー、パンター、リターナーの3ポジションで決まり、とりわけ、キッカー、パンターに特別なプレイヤーのいない年は、リターナーに多くの紙面を割いていたものであるが、数年前から、リターナーのスカウティングレポートは消えてしまった。
 良し悪しはともかくとして、現在のフットボール、あるいは現在のNFLからは消えつつあるプレイなのであろう。安全面を考慮すると、致し方ないのかな。

 で、そのリターナーの代わりという訳でもないだろうが、安心と信頼のプロフットボール・ウィークリーがスペシャルチーマーのスカウティングレポートに今年より新たに創出した項目が、ロングスナッパーなのであった。昨ドラフトでパッカーズも指名しているしな。トレンドかもしれん。

 ダン・ゴッジルとニック・ムーアという二人の選手のスカウティングレポートが掲載されており、両名のスカウティングレポートをここに全文訳出しても良いのであるが、私はそれほど酔狂な人間でもないので、ニック・ムーアのスカウティングレポートだけ、ここに全文訳出したい。ちなみに、ダン・ゴッジルは地元インディアナ大学出身だったりする。


 ニック・ムーア ジョージア大学 シニア
           身長:6−2 1/4 体重:246ポンド 40ヤード走:4.9
           グレード:C レイティング:6.3 予想順位:FA

【長所】
 ムーアには十分なサイズがあり、そのスナップには良いスピードがある。キックのカバーは正確かつ堅実である。プロスポーツ(野球)の経験が豊富である。手が大きい(10インチ)
 
【短所】
 ジョージア大学のファーストチームでのスナッパーは一年のみである。26歳になる。腕が短い(30と1/2インチ)。
 
【結論】
 ムーアはボストン・レッドソックスに三塁手として2011年にドラフトされている。2015年のスプリングトレーニングまでチームにいたが、その後リリースされている。ジョージア大学に入学、ランニングバックとして通常入部、当初カバーガイとしてスペシャルチームでプレイ。その後、バックアップ・ロングスナッパーとなり、2018年は正スナッパーの地位を勝ち取る。キックのカバーに非常に長けている。非ドラフト・ルーキーFAになる機会を得るであろうが、彼の年齢が彼の逆風となるであろう。


 まあ、やっぱ、書く事ないんだな。経歴とかを無理矢理ねじこんどる。ロングスナップというプレイと三塁手あるいはバッターの共通項がまるで分からない。

 あとまあ、キックのカバー能力というのは結構重視されている。ゴッジルのスカウティングレポートにも同様の事が強調されていた。指摘されてみれば当然の事であるが、それは今回初めて気が付いた。

 あとまあ、短所の項目に「腕が短い」とあるが、これはむしろ長所なのではないだろうか。腕が短い方が、それだけ素早くスナップできそうだし、地面にもぶつからないだろうし。まっ、大勢には影響ないだろうけど。

 てな、感じである。う〜ん、やっぱ来ないな、ロングスナッパー・ブーム。

 あと、マイケル・ジョーダンという派手な名前のガードも気になる。もちろん、「シューティング」ではなく「オフェンシブ」の方な。

                          2019/4/23(火)
 
ドラフト結果  やっぱ辛いな、3時間待ってのトレードダウンって。
 例えるならば、テスト勉強のために一か月間ゲーム断ちして、ようやくテストが終わって、ゲーム機(セガサターン)に飛び付いたら、データがぶっ飛んでいたみたいなものである。ものでない。

 そんなピントの外れた比喩はともかくとして、2019コルツドラフトの初日の結果は、予想通りというか、予想に反してというか、トレードダウンという結末になりました。生で見ていた皆さん、お疲れ様です。ワシントンの今年の2巡(46位)と来年の2巡との交換です。

 まあ、上の記事にも書いている通り、この辺の順位はお買い得感が低いし、上位指名候補の有力選手もほとんど掃けてしまったので、このトレードダウンに不満はない。実際、コルツの26位前後の多くのチームがトレードアップないしトレードダウンしていることから見ても、このトレードダウンは常識的な戦略なのであろう。

 「上位指名候補のほとんどが掃けた」と今私は書いたけれども、その数少ない残った上位指名候補の一人モンテス・スイートをそのまま指名すっかなと私は思っていたが、トレードダウン、そうしてそのトレードに応じたワシントンがそのまま26位でスイートを指名。スイートが大活躍したら、バラード殺す。

 また、コルツのニーズの一つだったSSの一番手評価であるジョナサン・エイブラムは、その直後27位でオークランドが指名。エイブラムが大活躍したら、バラード殺す。

 まあ、「殺す」は大袈裟、つうか「どーかしてる」けど、この両者の活躍具合はコルツファン的には今後気になるところではあろう。

 とはいえ、わたくしお気にのジャチャイ・ポリーテやA.J.ブラウン、アマニ・フッカーは、初日終了時点でも幸いまだ残っているので、明日、つうかもう今日か、本日の2巡祭りに大期待じゃ〜〜〜。

 さて、コルツドラフト以外の初日のピックで気になったとこを突っ込んどくと、まずはホッケンソン。結局8位でライオンズが指名。
 また、エライ高い順位である。私はいくら優秀なタイトエンドでも、そのタイトエンドというポジションの特性上、チームに決定的な働きをするとは思えないので、この8位はさすがに高過ぎると思う。

 一方、その相方のノア・ファントは20位でブロンコスが指名。TEコンビが揃って1巡指名というのも、なかなか珍しいと思う。一昨年のジョージ・キトルの影響も大きいのだろうけど、アイオワ大はタイトエンド製造工場かっつの。

 で、栄光の全体1位は、まさかの、つう訳でもないけどカイラー・マレー。昨年の夏ごろ「カイラー・マレーって誰。」とか書いていた自分が恥ずかしい。うかつなこと書けんな、実際。

 このカイラー・マレーの全体1位指名を見ていて思ったのは、彼の身長や経歴はともかくとして、「アメリカでは、ピンクのスーツが売ってんだな。」という事である。日本では十数年前、政治家のオバちゃんが着ていたように記憶しているが、男物の上下のピンクのスーツを私は初めて見た。記念に画像を張り付けとこっと。

 やっぱ男に生まれたからには、ピンクのスーツの似合う男にならんとな。男子の本懐。

 でも、顔は典型的なバスト面だぞ。大丈夫か、カージナルス。これで、ジョシュ・ローゼンが他チームで活躍し、カイラー・マレーがアスレチックスで活躍したら、目も当てられんな。史上最大のバスト決定。

 まっ、そういう批判や悪口もひっくるめての指名だから、それなりの自信はあるんだろうけど。

 まあ、しかし、ヘッドコーチ1年目で、いきなり進退賭けてくるキングズベリーって相当だな。気に入った。






 本日は2巡祭りじゃ〜〜〜。

                 やっぱドラフトって楽しい。2019/4/27(土)

 はいっ、二日目です。と、その前に一言お詫び申しておかなければいけない事があります。「ドラフト総見」の記事で、「過去のドラフトガイド誌にロングスナッパーのスカウティングレポートは無かった。」みたいな事を私は書いたけれども、ありました。過去のドラフトガイド誌にロングスナッパーのスカウティングレポートはありました。わたくし、嘘をついておりました。

 2017年のATHRONスポーツのドラフトガイド誌にコリン・ホルバというロングスナッパーのスカウティングレポートがありました。嘘をついて大変申し訳ございませんでした。重ねてお詫び申し上げます。

 2017年のドラフトというと、私事でクソ忙しくて、当サイトも開店休業状態で、あんまりドラフト研究もしていなかった時期なので、許してね。それを補おうと、当時のドラフトガイド誌をつらつらしていたら、見つけちゃった。幸か不幸か。

 さて、本題のドラフト二日目である。

 二日目イの一番はアリゾナが全体33位でバイロン・マーフィー(CB)を指名。すなわち、わたくし一押しのジャチャイ・ポリーテやA.J.ブラウン、アマニ・フッカーも皆残っている状態。「選び放題じゃ〜〜〜。」という私の叫び声の木霊する中、2019コルツドラフトの待望のファーストピックは、


 2巡34位 ロック・ヤ-シン CB テンプル大学

 なのであった。珍名さんなので、名前はそれなりにチェックしていたが、コーナーバックなのでスカウティングレポートは流し読み状態であった。

 まずは何といっても、その名前であるが、フルネーム、ちゅうか本名は「Abdurrahman Ibn Ya-Sin」だそうである。アブドゥラーマン・イブン・ヤ−シンというくらいだから、そっち系の人なのだろう。そっち系といっても怪しい宗教という意味ではなく、アラブ系統の人であるみたい。父親もそんなような名前(ラマダン・ヤ−シン)なので、アリやジャバ―のように人生の途中でイスラム教に改宗したという訳はなく、人種的民族的にアラビア系統あるいはペルシア系統なのであろう。精査している訳はないので、この件に関しては厳しく突っ込まないよーに。

 一方、「ロック」というのはその立派な体格から名付けられたニックネームであるらしい。とりあえず、プロレスラーに転向したら、今すぐ新日でデビューできる、そういう名前ではある。

 名前の件はそれくらいにして、肝心のスカウティングであるが、6−1の体格とそれなりの運動能力を持つという、このくらいの順位で指名される典型的なコーナーバックである。
 カバーはゾーン、マンツー、どっちもいける口らしいが、どっちかつうと、ゾーン向きであるらしい。

 タックリングとランサポートは賛否両論しているので、乞うご期待といったところであろう。

 シャットダウンかというと微妙であろうが、十分スターターの張れるコーナーバックと見て良いと思う。繰り返すが、この辺の順位で獲れる典型的なコーナーバックであろう。名前以外はな。

 あと、ひとつ付け加えておくと、腕が長いので、実際よりも大きく見えるという評もある。この「腕が長い」という言葉は今回のドラフトで結構重要なので、ここに記しておく。

 あと、顔がマーロン・マックに似ている。ソックリと言ってよいくらい。


 で、ワシントンから貰った46位はクリーブランドとのトレードで49位に落とす。この時点でも、私のお気にのジャチャイ・ポリーテやA.J.ブラウン、アマニ・フッカー、皆残っていた。「選び放題じゃ〜〜〜。」という私の叫び声の木霊する中、2019コルツドラフトの待望のセカンドピックは、


 2巡49位 ベン・バノグー エッジラッシャー テキサス・クリスチャン大学  

 えっ、誰。三日目予想の選手だったので、私の眼中には全く無かった訳であるが、そういう選手をバラードは一本釣り的に指名した訳である。ジャチャイ・ポリーテやザック・アレンも残ってるのに〜〜〜、である。

 もっとも、私は昔から再三再四言っているように、こういう一歩釣り的な指名は大好きなので、期待はしている。

 スカウティングレポートによると、皆一様に、ワン・ディメンション・プレイヤー、すなわち一次元選手、要するにパスラッシュしか能の無い選手という評価である。パスカバーとかランストップとかは全然ダメであるらしい。サック数が評価の全て、とにかく、「QB狩ってこーい」選手なのであろう。

 こういうプレイスタイルといい、その一本釣り的な指名の経緯といい、スケールダウン感は否めないが、ブルース・アーヴィンを彷彿とさせるところはある。乞うご期待。

 あと、このバノグー、ちょっと面白いのは、2017年8.5サック、2018年8.5サックと数字が落ちていない。サックとかインターセプトみたいな数字は、一度良い数字を取ると、翌年はマークされて数字が落ちるケースが多いのであるが、このバノグーは2年続けて8.5サックである。ただし、この数字が何を意味しているのかは、私にはよく分からない。

 また、手に目が付いてるかのようにファンブルフォースが上手いなんて評価もある。で、腕がやっぱり長い。そして、珍名さん。


 そうして、我が愛しのA.J.ブラウンは2巡51位でタイタンズに消え、


 2巡59位 パリス・キャンベル WR オハイオ・ステイト大学

 今度は珍名さんではない。普通の名前。でも、やっぱり腕は長い。

 キャンベルの特長はというと、何と言っても足が速いという点である。このドラフトのプロスペクトの中でもトップクラスというか、トップじゃないかというくらい足が速い。高校時代、100メートル走10.3秒という記録があるらしい。オハイオ・ステイトに元々は陸上選手として入学してきたらしい。

 で、その快足を活かしたディープスレッドかというと、キャンベルはそうではなくて、スクリメージよりこっち側、すなわちバックフィールドでボールを貰って勝負するタイプのレシーバーであるらしい。ジェットスイープやバブルスクリーンがその真骨頂であるらしい。

 一口で云ってしまえば、典型的なガジェットプレイヤーであり、上手くはまればタイリーク・ヒル、ひとつ間違うとタヴァン・オースティンというタイプのプレイヤーであろう。本人の努力や工夫よりは、OCの腕が問われるタイプのプレイヤーといったところか。

 ちなみに、リターンも出来るらしい。

 今までのコルツにいなかったタイプのプレイヤーなので、結構楽しみ。 


 で、コルツの2巡3名は終了なのであるが、コルツとは関係ないが、噂のD.K.メトカーフは、落ちに落ちて、なんと2巡64位でシアトルが指名。あのアンディ・イザベーラ(62位)より下という。

 ヘイワード=ベイのトラウマもあるし、この手の大型運動能力系レシーバーの失敗例も多いので、この結果もやむなしと云ったところか。しかし、イザベーラより下とは。コンバインの時のあの涙は、ああ無情ですな。

 実際、メトカーフのハイライト映像をいくつか見たのであるが、ベイというよりはむしろ、USCの方のマイク・ウィリアムズを私は思い出した。動きがWRというよりはTEのそれに近い。シアトルはTEっぽく使うのかもしれん。まっ、64位なら、最悪スペシャルチーマーでも不満はないだろうし。

 さて、3巡に入り、一発目はアリゾナが65位でザック・アレンを指名。私のフェイバリットがまた一人消えた。
 そうして、ジェッツの68位で我が愛しのジャチャイ・ポリーテが消え、半ば不貞寝の89位で、


 3巡89位 ボビー・オケレーケ LB スタンフォード大学

 はい、また珍名さんでーす。で、また腕が長いという。

 プレイスタイル的には、昨年、ダリアス・レオナルドを紹介した時、劣化版ディオン・ジョーンズみたいな書き方をしたが、その更なる劣化版、劣化版劣化版ディオン・ジョーンズといったところであろう。って、ようするにダリアス・レオナルド2である。

 まあ、所謂サイドラインtoサイドラインで、それなりにパスカバーも上手いが、ペネトレイトはしないというタイプであるらしい。

 上手くはまれば、レオナルドとコンビを組んで、アンダーニースを二人で任せられるかもしれない。とすると、4−2−5や5−2−4みたいなファーメーションも組めるので、夢が広がる。フッカーと3名でセンターフィールドをドミネイトして欲しいものである。

 また、スタンフォードのレッドシャツ・シニアでがっつり3年スターターなので、精神面も期待できるらしい。司令塔をオケレーケに託して、レオナルドにはもっと自由にやらせるという方法もあるかもしれない。そういった意味でも、結構夢の広がるプレイヤーではある。名前はオケレーケだけど。愛せない。

 49位のバノグーと合わせて、良い頃のシアトルのLBトリオ(アーヴィン、ワグナー、ライト)みたいのが理想かな。まあ、別にマルコム・スミスでも良いけど。


 で、ドラフト2日目終了な訳であるが、とりあえず分かったのは、バラードは珍名さんと腕の長い奴が好きという事である。なんかトラウマでもあるんか。幼少の頃、珍名で腕の長い近所のお兄さんに世話になったとか、そういう事か。「もう一度逢いたい」的な奴か。

 改めて考えてみると、昨年、いや一昨年からそういう傾向はあった。ケメコとかタイクァンとかネイハイムとかバシャームとか。そうして、フッカー以下、腕の長いのも多いし。そのトラウマが今年の2日目で大爆発したという事か。ただ、コルツファン的には、そのトラウマにどう付き合えばよいのかが、まったく分からない。皆目分からない。

 さて、ドラフト3日目への展望であるが、とりあえず云えるのが、「ピック数が多過ぎる」という事である。現時点で6個。正直、選手紹介をするのがメンドイ。この6個まとめて来年の1巡と交換できんのか。

 そんな夢のようなトレードはともかく、私のフェイバリットで唯一残っているのはアマニ・フッカーのみ。彼だけでも指名してちょーだい。あと、サットン・スミスも忘れずにな。腕短いけど、普通過ぎる名前だけど。

 これで、ドラフト二日目レポートは終了するが、最後にひとつだけツッコんどくか。

 最近は壇上の呼び出しを各チームのレジェンドや関係者が担当しているが、今年のコルツの2巡目はレジー・ウェインがやっとった。あれ、初日から待機してたんだな、きっと。そうして、トレードダウン。そのイライラが爆発したのか、壇上で客いじっとった。「テメー、テネシーファンか、コノヤロー。死ね、コノヤロー。」的な。お前は東けんじかっつの。
 でも、3回目、キャンベルの時は、厭きたのか、怒られたのか、普通にやっとった。客いじってなかった。

 あと、ウェインが着ていた蹄鉄のマーク入りのブレザー、あれちょっと欲しいな。8千円くらいなら、買っちゃうかも。1万円なら、買わん。外では、着ない。恥ずかしすぎるわ。

 ちなみに、3巡目の呼び出しはパット・マカフィーがやっとった。芸人としては、いまいちだったかな。まだまだだね。


               あっ、もう三日目始まっとる。2019/4/28(日)

 さて、三日目である。昨年も同じような事を書いたように記憶しているが、6巡7巡はいらんな。長すぎる。もう、自由競争で良いと思う。各チームとも、そんなお試しピック的なものが多いし。どうしても欲しければ、4巡5巡使えばよい訳だし。

 1巡2巡を初日、3巡4巡5巡を二日目にして、2日で終了が個人的には希望。3日目7時間はツライ。付き合ってらんない。温泉宿3連泊的なまどろみ感も悪くは無かったけれども。

 3日目一発目の4巡は、元々2つあった4巡をひとつにまとめてトレードアップして、


 4巡109位 カール・ウィルス S ミシガン・ステイト大学

 セイフティー、キターーー。でも、カール・ウィルス。我が愛しのアマニ・フッカーは、この時点でも残っていたにもかかわらず、バラードはスルー。結果、4巡116位でタイタンズにさらわれる始末。バラード、お前には夢のフッカー・セイフティ・コンビを作らんとする欲望が無いのか。いや、無いんだけどさ。

 フッカー・セイフティ・コンビの夢ははかなく散ったけれども、ここでニーズのセイフティを指名。

 プレイスタイル的には、スピードは平均的なハードタックラー。イメージ的にはちっこいラインバッカー。高速レシーバーのマンカバーには苦しむ。
 という事で、コッテコテのストロング・セイフティー、ボックス内で勝負するタイプである。

 という訳で、現状のコルツロースターに欠けた、完全な一部の隙も無いニーズなので、FA等々で強烈なライバルが現れるとか、当人が余程のヘマをしない限り、結構登場回数は増えそうなプレイヤーではある。珍名ではないけど、腕も長くないけど、フッカーでもないけど。


 で、4巡は終了し、


 5巡144位 マーベル・テル S 南カルフォルニア大学

 体格、運動能力ともに抜群であるものの、ゾーンカバーやタックルが下手、またプレイにムラがある、という事で5巡まで落っこちちゃった選手。

 USCに入学するくらいだから、才能的には申し分ないのだろうけれど、コーチング不足みたいな印象を受ける選手ではある。
 したがって、コーチング次第ではプロボウル常連級に大化けしそうな気もするし、本人の気持ち次第では早々とサヨウナラみたいな可能性もあろう。バスト率の高そうな選手ではある。

 大学時代のポジションはセイフティで、ドラフトへのエントリーもセイフティであるが、マンカバー能力を活かしてのCB転向という計画もあるみたい。ドラフト時の呼び出しではDBと紹介されていたと記憶する。

 ちなみの、この選手の呼び出し3日目はケニー・ムーアが担当していた。ウェインやマカフィーと違って、場慣れしていないのか、なかなかに初かった。それも良し。

 で、やっぱり腕は長い。


 で、もうひとつの5巡目は、


 5巡164位 E.J.スピード LB タールトン・ステイト大学

 はい、きた、珍名さん。私も相当数の欧米人の名前を見聞きしているが、「スピード」は初めてである。しかも、両親もスピードさんなので、ニックネームではない。
 スイフトとかパワーズは知っているが、スピードとは。昔、スピーディ・クラクストンというのがいたが、これはニックネームだし。まだまだ、世界は広いな。

 で、どんな選手なのかというと、情報は一切なし。各ドラフト誌どころか、NFLの公式サイトにも無し。つか、タールトン・ステイト大学って、何だよ。初めて聞いたわ。

 ざっと調べてみると、ディビジョンUのローンスター・カンファレンス所属の大学である。
 つか、ローンスター・カンファレンスって名前、カッケーなあ。その名の通り、テキサス州一帯のカンファレンスで、発足は1931年となかなかに古い。

 つか、よくそんなところにスカウト送り込んでたなあ。コルツのロースターで無名大学出身というとジョー・ハーグのノース・ダコタ・ステイトが挙げられるけれども、これの場合は、明らかに明々白々に「カーソン・ウェンツのついで」と理由がハッキリしているが、ローンスター・カンファレンスに誰を見に行っていたんだよ。でも、このスピードの他に、クサヴィエ・ターナーというRBがカージナルスと、タイレル・トンプソンというDTがラムズとFA契約している。やっぱ、みんな行ってんだな。

 で、肝心のスピードの情報であるが、ラインバッカーというポジション以外全然分からない。サック要員なのかラン止め要員なのかカバー要員なのか、さっぱり分からん。まあ、でも、スピードというぐらいだからスピードはあるのだろう。幼い時から、無意識レベルで鍛錬されているように思う、たぶん。

 ちなみに呼び出しはピエール・デジール。


 で、6巡は、

 6巡199位 ジャイリー・グリーン エッジラッシャー ミシシッピー・ステイト大学

 この辺になってくると、ほとんど情報が無い。スピード派のパスラッシャー、たぶん。

 ちなみに、呼び出しはレジェンドのビル・ブルックス。結構、出たがりのおじさん。よく見る。会場外の地方(インディアナ州のマンチーってとこ。かつてNFLのオリジナル・チームのひとつ、マンチー・フライヤーズの本拠地。)から、呼び出してた。


 で、いよいよ7巡。


 7巡240位 ジャクソン・バートン OT ユタ大学

 体格的には申し分ないが、クイックネスやテクニック不足のオフェンシブ・タックル。で、やっぱり、腕は長い。

 ユタ大学出身のコルツというのは案外珍しいかも。パッと思いつかない。

 公式ページの「プレイヤー・バイオ」のところに、妙にタックル数が記載されているので、オフェンス・ディフェンス兼任かと首をひねっていたら、弟のコーディ・バートン(3巡88位でシアトルが指名。オケレーケの直前!!!。)というラインバッカーの「プレイヤー・バイオ」が記載されていた。そんな扱いの選手ではある。
 ちなみに、弟の方は、そのままちゃんと本人の「プレイヤー・バイオ」が記載されている。

 そのほか、親兄弟にスポーツマン多しのスポーツマン一家である。

 呼び出しは謎のおっさん。


 ようやっと終わったと思いきや、フィラデルフィアにハッサン・リッジウェイを送り込んで、7巡246位を獲得。


 7巡246位 ジャボン・パターソン C/G ミシシッピー大学

 体格的には平均的であるが、パワフルなランブロックが自慢のC/G。で、やっぱり腕は長い。

 センター・ガード兼任であるが、スナップ等々のセンター特有の技術は未熟らしい。また、タックルもプレイできるとの事。典型的なバックアップ・オフェンシブ・ラインマンといったところであろう。

 オフフィールドも優等生。

 ちなみに、いちいち記載しなかったが、今ドラフトでピックされたプレイヤーの多くはキャプテンに選ばれていたり、オフフィールドで何らかの表彰を受けていたりと、いわゆる優等生が多い。
 意識的なのであろう。昨年のドラフトから、その傾向は見え隠れしていた。素行無視でドラフトしていたパガーノ時代とは対照的である。

 もっとも、わたくし個人的には、オフフィールドとオンフィールドの成績は直結していないように思っている。まあ、フィールド上で立派な成績を挙げながら、市民社会的な理由でサヨナラするのは馬鹿馬鹿しいので、合理的ちゃあ合理的な判断のように思われる。

 呼び出しは謎の女性。


 で、ようやっと終了。長いわ。合計10名指名したもの、ニーズだったDTとRB(インサイド要員)の指名は無し。FAやトレードで補強か。特にDTはもう一枚、そこそこの大物が必要かな。

 これで、2019ドラフト、いわゆる平成最後のドラフトもめでたく終了完結した訳であるが、全体的な傾向として、これはコルツに限らず、全チーム共通であろうが、思わぬピックが多かったと思う。モックがこれほど外れたドラフトは、久方振りなのではないだろうか。

 いくつか事例を挙げると、全体1位のカイラー・マレーはともかくとして、4位のクラリン・フェレルなんていうのはコルツが29位で指名するんじゃないかと云われていた選手だし、メトカーフが2巡64位に沈むと予想したモックは少なかったろうし、我が愛しのジャチャイ・ポリーテの68位も意外だったろう。各モックで1巡必至だったグリーディ・ウィリアムズの2巡46位も意外な結果だったろう。デヴィン・ホワイトの5位やジョシュ・アレンの7位も意外だったろう。

 まあ、理由はいろいろ考えられるだろうが、今ドラフトは全体的に選手のレベルが低調だったというのも、その一つに挙げられるのではないだろうか。例えば、昨2018年は、おそらく2007年以来の豊作イヤーになるだろうけど、全体的にハイレベルのプレイヤーが多かったので、おおよそモック通りにドラフトされていった。

 ところが、今ドラフトは、ハイレベルプレイヤーが少ない、すなわち選手間に力量の差が少ないので、思わぬピックが多かったのだと思う。
 その分、GMやHCの嗜好が出やすいので、そういった意味ではファンには面白いドラフトだったと思う。まあ、コルツファン的にも、バラードの珍名&腕長族好きが判明したし。

 GMやHCの嗜好という意味では、全体1位のカイラー・マレーは、その象徴といってよいかもしれない。

 まあ、これは新ヘッドコーチ、キングスベリ―の嗜好が思いっきり出た訳であるが、先の記事にも書いたが、就任1年目で進退賭けてくるっていうのは、結構すごい事だと思う。しかも、NFLのヘッドコーチ1年目である訳だし。ここで失敗したら、2度目はほぼ無い。

 私がキングズベリーの立場だったら、1,2年、ジョシュ・ローゼンで様子を見て、それで駄目だったら、オーナーやGMに「私とローゼン、どっち取りますか。」みたいなお伺いを立てる。まあ、ローゼンのキャリアを数年犠牲にする事になるかもしれないけれど。

 しかし、一年目からいきなり勝負をかけてしまうなんて、自身の哲学に殉じるっていう意味では、ある意味男らしいが、私には到底できない。しかも、その対象がカイラー・マレーだし。これで、マレーがラックみたいに10年に一人の逸材みたいに言われている選手ならともかく、はっきり言って、年に一人くらいは出てくるようなタイプだし。 その選手を、前年10位で指名したQBを追い出してまで獲るというのは、私には到底無理。

 つうか、どっちかつうと、ローゼンの方が数十年に一人のパサー、それこそマニング以来のパサーみたいな評価だった訳であるし。

 しかも、マレーを欲しがるチームなんて、そんなに数多くないのだから、全体1位とジョシュ・ローゼンを使って、おいしいトレードを画策しても良さそうなのに、そういう事は一切せず(水面下で、してたのかもしれんけど、)、敢然と全体1位でカイラー・マレーを指名。ある意味、清々しくさえある。男の中の男といってよい。

 まあ、マホームズやメイフィールドという成功例があるから、そのエアレイドという哲学に殉じ易いという側面もあるだろうけど、にしても、冒険に過ぎると思う。

 そうして、当のマレーは、低身長、スターター経験一年、ピンクのスーツと、謂わばフラグが立っている状態である。どうなるのかなあ。つか、成功以外選択肢はないだろうけど。背水の陣もいいとこ、つうか背硫酸の陣。

 これにて、2019ドラフト記事は終了としたいが、最後に、ここまで記事にした選手の結果を書いて、稿を終えたいと思う。

 我が愛しのサットン・スミスは6巡175位でスティーラーズが指名。

 ノア・ファントは1巡20位でブロンコスが指名。

 ジョー・ジャクソンは5巡165位でカウボーイズが指名。

 アンソニー・ネルソンは4巡107位でバッカニアーズが指名。

 マイケル・ジョーダンは4巡136位でベンガルズが指名。

 イベンダー・ホリフィールドの息子は指名されず。

 ダン・ゴッジルとニック・ムーアは指名されず。な・の・に、オースティン・カッティングというロングスナッパーを、バイキングスが7巡250位で指名。なんで記事に無いロングスナッパーを指名してんだよ〜。ほっんと、ロングスナッパー業界は闇が深い。底がしれん。

                            2019/5/3(金)

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