インディアナポリス研究会コルツ部

歴史

2017シーズン

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1/2/3

Week5 10月8日
SF@IND
23−26
 昨季、GAORAが撤退、そのどさくさに紛れて、NHKBSやG+などもちょっこり削減と、NFLの日本におけるTV放送が大きく削減される中、どういう訳か、Week4からWeek6にかけて、コルツのゲーム(@SEA、vsSF、@TEN)が3戦連発放映、ちょいと遅れたが、今季初、もしかしたら最後のコルツのゲームレビューを書いてみたいと思う。

 3戦どれも書きたいことは同じなので、どのゲームを選んでも良かったのであるが、唯一の勝ちゲームであるし、なにしろマニング銅像除幕式のゲームでもあるので、vsSFを書くことにした。

 そのゲームレビューに入る前に、何と言っても触れておきたいのは、マニング銅像除幕式。さて、そのマニング銅像のポーズであるが、ちょうどマニングさん人形についての記事を書いた矢先だったので、それがハンドオフのポーズだったらどうしようかとドギマギした。しかし、結果的には、当然至極平凡なスローイングのポーズ、私はガッカリ、もとい胸をなでおろした。

 また、ハーフタイムで、マニングのスピーチとちょいとしたアトラクションがあった。サタディからボールをエクスチェンジして、ウェインにタッチダウンパスするというアトラクションである。何故にウェイン。どんだけ引っ込み思案なんだマービン・ハリソンよ。あと、サタディの髪型がややリーゼントになっていた。スポーツマンは引退すると、おかしな髪型をしてしまうアルアルですな。

 さて、いよいよ憂鬱ながら本題に入ろう。この記事を書いているのすでにシーズンも半ば第9週なので、時宜を逸している感ナンパないのであるが、どの週のレポートでも、今季のコルツに対して私の言いたい事は同じなので、別に第何週かはどうでも良い。

 要するに、私が今のコルツに対して言いたい事はこの一語に収束する。「パガーノ、首にしろ。」である。パガーノの人物紹介の項にも書いた事であるが、この人、おそらく、ちゅうかハッキリ、フットボールちゅうものがどういうゲームなのか、まるで分かっていない。その道の専門家がその道についてまるで無知なんて事がありうるのかと訝しる向き、特に若年層には多いだろうが、若者よ、よく見ておけ。これが現実である。その道の事を全然知らなくても、人生の差ままざまな偶然の重なりによって、その道の専門家の地位に就けるのである。どうだ、素晴らしいだろう、人生は。努力しなくたって、才能が無くたって、出世は出来るのである。その道の専門家に成れるのである。

 パガーノは、フットボール全般はともかく、そのキャリア的にはディフェンスの専門家という触れ込みであった。なのに、今季のコルツのぢ9週までの失点、ダントツの260失点、リーグ最下位である。全敗のナイナーズやブラウンズ以下である。ちなみに昨シーズンは392失点でリーグ22位。
 まあ、この手の数字は様々な要因が絡み合うので、数字=実力とはならないけれども、それでも一応の目安にはなる。実際、優勝したペイトリオッツはさすがの25失点、リーグ第一位である。もっとも、同じくスーパーボウル進出のファルコンズは406失点でコルツより下の27位であるが、これはリーグダントツトップの得点力540得点の反動であろう。なんと2位のセインツの469得点に71点引き離してのダントツトップである。マニングがいた頃のコルツの失点と事情は同じい。
 ちなみに得失点差はパッツが191点の第一位、ファルコンズが134点の第2位、ボーイズが115点の第3位なのだから、この辺は我々の実感通りの数字といえよう。

 んで、パガーノのディフェンスの数字に戻るが、これははっきり我々コルツファン、少なくとも私の実感と一致する。これも、ヘッドコーチ就任1年目2年目ならば、「スキームが浸透していない」、「自分好みの選手がいない」等々いろいろ言い訳も出来よう。しかしもう6年目である。時間的な言い訳はできない。ハッキリこれがパガーノのディフェンス能力である。要するに、つまるところリーグ最下位。

 よくサイドライン際からチームを悲しそうに眺めるパガーノの姿がカメラに抜かれるが、どんなに悲しい目でチームを眺めても解決策は浮かぶまい。だって、自分の目の前で何が起こっているのかまるで分かっていないのだから。せいぜい、「選手の力不足」ぐらいの結論しか得ていない。んで、その結果、ドラフトでは運動能力重視、FAでは実績重視で選手を選び、失敗する。選手選びで最も肝要な、自軍のスキームに合う合わないの観点がまるで無いのだから。というか、そもそもスキームが無い。ベリチックあたりの目には、パガーノのフットボールは草フットボールと映っている事だろう。

 選手選びの失敗例としては、いくらでも挙げられるけれども、例えば、2年目に1巡でドラフトしたビジョン・ワグナー。3−4ハイブリッドをとか表明しているくせに、こんな素人目にも分かるクラシカルな4−3LEをドラフトして、案の定、使いみちも見つけられぬまま、リリース。
 また、5年目に2巡で指名したT.J.グリーン。これは失敗か否かは確定していないけれども、その翌年に、そのグレードアップバージョンのマリク・フッカーを指名。スペシャルチーム送り。もっとも、今現在はフッカーのIR入りで繰り上がりスターター。

 まあ、そのほか、いろいろ事例は挙げられるだろうし、選手選びの失敗成功は他チームにも当然あるだろうけれど、パガーノの失敗には一つの共通項がある。それは方針が無いという事である。誰彼を育てようとか、チームにどういう選手が必要とか、そういう意図が全く感じられないのである。その意図に沿って、選手を獲得して、結果失敗なら納得がいく。しかし、意図が無いのだったら、失敗以前の問題である。失敗すらしていない。

 じゃあ、何で意図が無いのかと云えば、それは、先に書いたように、スキームが無いから。じゃあ何故スキームが無いのかと云えば、先に書いたように、パガーノはフットボールというゲームの構造を全然理解していないから、というかそれを理解する知能を持っていないから、である。従って、「パガーノは一刻も早く首にせよ」という結論に私は至ったのである。見込みが無いのだから、時間の無駄であろう。犬に空を飛ばせようとしているようなものである。空を飛ばせたいのなら、まず鳥を選ばねばならぬ。

 それでも、なんやかんや言い訳して、また来季もコルツのヘッドコーチに居座るのだろうなあ。「ラックが怪我してた」なんて、絶好の言い訳だし。また、この手のタイプはプレゼンだけは上手そうだし。

 もっとも、ラックもラックで、こんなバカコーチの下じゃあキャリアを失うだけだって気付いているだろうから、それを看取してのIR入りかもしれん。だいたい、肩のケガって何だよ、聞いた事ないぞ。ピッチャーじゃああるまいし。
 まあ、多分これは、私の邪推するに、ラックはおそらく出ようと思えば出られるのだと思う。でも、パガーノに潰されたくないからIR入り。一方、パガーノも「ラック欠場」は絶好の言い訳なので、諸手を挙げて歓迎。両者の思惑が思わぬところで一致してのIR入りかもしれぬ。もしかして、水面下じゃ「ラックを取るか、パガーノを取るか」みたいな話になっているのかもしれない。これで、ラックに逃げられたら、泣くに泣けんわ。

 しかし、ここ数ヶ月パガーノについて考えてきたが、なんつーか、つくづくパガーノ一派と云うか、ブッチ・デービス一派の恐ろしさを知った。ブラウンズが地獄を見る訳だ。今季も元ブラウンズ物件のミンゴがコルツに送り込まれていたけれども、つー事は、いまだにブッチの息のかかった人間がブラウンズにいるという事か。恐るべし、ブッチ人脈。コルツも一刻も早くパガーノ一派、つかブッチ一派を一掃しないとブラウンズコースだぞ。聴いているか、アーセイよ。絢爛豪華なプレゼンにダマされんなよ。巧言令色鮮し仁だぞ。

 チーム評つうかパガーノ評はこれくらいにして、個人評をいくばくか。

 まずは、このゲームのMVPといってよいマーロン・マック。

 ドラフト時も評価が高く、キャンプでも評価上々であったのであるが、このゲームでついに爆発。

 特徴は何と言っても、そのスピード。ぐいぐい加速していく。それでいて、5−11なので体も結構大きい。スピードに乗ると、タックルしにくいタイプであろう。コルツのレジェンド、エリック・デッカーソンといったら大袈裟であろうが、かつてヒューストンにいたエイリアン・フォスターに近いタイプかもしれん。あまりカットは上手いようではないが、ゾーンブロックスキームにどハマり
と見た。まあ、今のコルツには無理だけど。

 今のコルツでは、ヒルトンの次にロングゲインが期待できる選手。な・の・に、なぜか使わん。キャリー数は第1週から、10、6、欠、欠、9、2、5、11、9。レシーブが1、1、欠、欠、1、0、4、3、0。バカか。使い倒せよ。ゴアに気を使ってんのか。マイアミ一派だからか。「パガーノは一刻も早く首にせよ」

 次は、リゴベルト・サンチェス。パット・マカフィーの突然の(でもないか。)芸人転向により、慌てて獲得したパンターであるが、なかなか良い。マカフィーが典型的なパワータイプであったのに対し、こちらはコントロールタイプと見た。プレイスタイルには、こっちの方が私の好み。あとは、芸人としての才能が、って、それはいらない。マジメが一番。

 次は、個人評ではないけれど、オフェンスライン。また変わっとる。シーズン当初はケリーが怪我で、今はメーホートがIR入り。メーホートも、今季はRTやっとったし。
 相変わらずケガが多いが、こんだけ多いと、パーソナルの問題というよりはコーチングに問題があるんじゃないかという気がしてくる。メーホートも、今季はRTやっとったし。それもケガの遠因じゃないのか。マニング時代は5人で完全固定だったぞ。ケガの記憶もほとんどないし。「パガーノは一刻も早く首にせよ」

 あとはジャコビー・ブリセットか。彼個人について言いたい事は何もない。よくやっているとも云えるし、こんなもんだとも云える。ここまで3勝の功労者であろう。

 ただ、ブリセットに関して私が言いたいのは、開幕直前に獲得したQBを使うのなら、キャンプは何だったんだという事である。キャンプにおけるQBの地位って、そんなもんなの。トルツェン以下、コルツキャンプに参加していたQBって何なの。何の練習をしていたの。ペイトリオッツのキャンプの方が上なの。いや、上なんだろうけどさ。

 それよりも言いたい事は、何故このブリセットを獲得するために、2年前の1巡29位ドーセットを放出してんだよ、って話だよ。これから、向こう10年ブリセットにチームを託すつうならともかく(いや、その心算なのかもしれないけど、)、ラック復帰とともにオサラバの選手に1巡プレイヤー使うか。仮に、ドーセットに見切りをつけていたとしたって、他にあるだろう、方法が。しかも同時期、シェルドン・リチャードソンが売りに出されているんだぞ、そっちに行けよ。リチャードソンはプレイメーカーの器だぞ。器だけかもしんないけど。

 なんかもう訳分からん。「パガーノは一刻も早く首にせよ」

 とりあえず、これくらいか。

                                2017/11/9(木)
Week15 DEN@IND
24−13
木曜日ゲーム
 昨今、テレビで大活躍の「ひふみん」こと加藤一二三九段であるが、その輝かしい実績のひとつにNHK杯優勝七回というのがあるが、その初めての優勝第10回大会はラジオ放送時代のものである。私は前々から疑問に思っていたのであるが、このラジオ放送の将棋番組って、いったいどんな調子だったのだろう。
 聴衆者は、おそらく手元に将棋盤を置いて聞いていたのだろうと思う。それでも、途中から聞き始めた人は、何が何やら分からないであろうから、その人たちのために、随時初手から差し手を読み上げていたのだろうと推察する。何という呑気な放送なのであろう。逆にせせこましいと云うべきか。テレビが開発されて本当に良かったと思う。

 そんな将棋と同じく、テレビのスポーツ、フットボールであるが、この第15週に来て、まさかのインディ戦がテレビで放送された。サーズディゲームであるので、シーズン前から決まっていたのかもしれないが、なんとも罪な話ではある。ちなみに、来週第16週のIND@BALも日本での放送(この記事を書いている時点で生放送終了、コルツ余裕の敗戦)がある。ハッキリ云って、インディファンの私でも興味のないゲームである。来週の@BALは、ボルチモアファンなら、まだ見たいであろうが、今週のDEN@INDは両チームのファンにとってですら、どうでも良いゲームであろう。それをなぜか日本で放送しとる。INDファンの私ですら、ジャクソンビルのゲームが見たいのに。編成は何してんだ。

 という訳で、完全無欠の消化試合をレポートしたいと思う。接戦を金科玉条とするNFLであるのに、第15週で、まさかの完全消化試合。なかなか珍しい事だと思う。最終週ですら、1,2試合程度であるというのに。両チームの関係者は罪深い。

 コルツファンの私ですら、一種のノブレス・オブリージュみたいな気持ちで観戦したのであるから、局側は焦ったのであろう。放送に新機軸を加えていた。新機軸といっても全く新しい放送スタイルという訳では無いけれども、ルーカスオイルに備え付けられているスカイカム(って名称だったかな。)を使って、通常のサイドライン側からのカメラではなく、QB後ろ側からの視点のカメラを放送の中心に据えたのである。フットボール経験者、とりわけオフェンス側にとってはおなじみの視点であろう。というか何より、私にとってはMADDENの視点で、非常に懐かしかった。あ〜、MADDENやりてえ。でも、あれをやると全てを失うからな。我慢我慢、厳禁厳禁。

 さて、MADDEN視点(←勝手に命名)の放送であるが、私にはなかなか面白かった。当然のことながら、サイドライン側のカメラより、サイドライン側のカメラと違う事が色々分かる。
 例えば、ギャップなんていうのもハッキリ分かる。サイドライン側から見ると、ギャップというのがどの程度空いているのか、いまいちよく分からなかったのであるが、後ろから見ると、当然ながらハッキリ分かる。「なんで、そっちに行っちゃうんだよ〜。」なんて、RBにツッコんだり出来る。
 また、セイフティの上がり下がりもハッキリ分かる。また、MADDEN話で恐縮であるが、MADDEN現役当時、私はセイフティの上がり下がりでオーディブルを決めていたのであるが、それを懐かしく思い出したりもした。
 また、LBのポジショニング、DLのアライメントなどもハッキリ分かるし、アウトサイドゾーンが如何なるものかというのも、ハッキリ分かる。

 ことほど左様に、百利あって一害なしみたいなカメラ視点なのであるが、惜しむらくは、このスカイカムを標準装備している球場が少ないという事であろう。いや、別に調べてないので、「どこの球場にも、あるよ。」とかツッコまないように。いや、ツッコんで。
 ドーム球場以外でも、設置可能なのか、技術的な事は皆目わからないが、出来れば、全球場に設置してもらいたいものである。まあ、理想的には、ドローンみたいなので自由自在に撮影することであろうが、まだ、安全面的に厳しいかな。

 とまあ、放送自体はなかなか面白かったのだけれど、試合内容はクソ。コルツファン的にも、勿論クソだが、NFLファン的にも厳しい内容だったのではないだろうか。デンバーファン的にも、ドラフト順位が下がっちゃって、クソだったのではないだろうか。

 私のNFLファン歴もかれこれ15年以上になり、少なく見積もっても500試合以上は観戦しているはずだが、プレイヤー的にもファン的にも、これほどテンションの低い試合はちょっと記憶にない。2011年でも、もっと面白かったと思う。マニング抜きで、どれだけやれるか楽しんでいた。で、そこそこやったし。なおかつ、ドラフト全体1位、すなわちラックゲットだし。コルツファン的にも、それなりに痛快なシーズンだったと思う。

 ところが、このゲームで、かろうじて、テンションを保っていたのは、ロースター当落線上のプレイヤーと、たまたま、このゲームのチケットを購入してしまったファンくらい。それもヤケクソ。あとは、真面目にやっている振りをしなければならない、Mr.パフォーマンス、パガーノだけ。
 まっ、ハッキリ云って、こういうゲームは、このスポーツの性格上、棄権するのが上策であろうけれど、興行上、さすがに無理か。

 そんな詰まんないゲームでも、心に想う事は2,3あるので、例によって例の如く、点描したいと思う。

 まずは、デンバー2つ目のタッチダウンのシーン。所謂、シングルハイでやられたシーンである。これは今季コルツに限らず、ほとんどのチームで惨状を呈し、各チームのファンから罵声を浴びている戦術であるが、正直、私の目から見ても、「どうかな」と思う。ディープをひとりで守らせるっていうのは、いったい如何なる発想の戦術なのか、正直、理解に苦しむ。まあ、「ディープは、ミドルやショートに比べれば、当然頻度は少ないのだから、そこを二人で守らせるのは損だ。」みたいな、統計学的サーバーメトリクス的な発想なのだろうと推測するけれど、ディープは、ミドルやショートに比べれば、当然一発タッチダウンの危険は高くなるのだから、リスク管理的には、逆に損な守り方のようにも思われるが、どうなのだろう。

 って云うか、ディープをひとりで守れる運動能力とフットボールIQを兼ね備えたセイフティなんて、実際、全盛期のエド・リードぐらいしか思いつかない。ちなみに、この時、シングルハイをやっていたコルツのセイフティはダリアス・バトラーだったけど、去年まで、ニッケルやっていた選手に何やらせてんだっていう話である。
 ニッケルをセイフティに転向させること自体、少ないと思うけれど、転向させる理由としては、ニッケルをするには体力的には厳しいが、戦術理解度とタックル力を買って、セイフティに転向ってパターンだろうけど、それ、ぎりぎりストロング・セイフティだろう。フリーセイフティだって厳しいだろうし、ましてシングルハイって。相変わらず、パガーノのやることは、ひとつ残らず理解に苦しむ。

 ちなみに、このシングルハイっていう戦術は、5年ほど前に流行った(もっと、前だったかな。)ワイドナイン同様、早晩廃れると思う。ベリチックはどう思っているのだろうか。
 で、パガーノが採用しているのは、勿論、戦術的あるいは戦略的理由からでは全然なく、単に流行っているから、それだけ。「最新の戦術にも精通している」みたいな看板が欲しいのであろう。3−4ハイブリッドと同様。バカ。

 一方、このパガーノの馬鹿シングルハイの恩恵を思いっきり受けて、このゲーム活躍した、「今、こんな男になりたいNo.1男」ことブロック・オズワイラーであるが、私は今回初めてオズワイラーのクォーターバッキングを拝見したが、「そこそこ走れて肩が強い」という典型的なゾーンブロックQBと見た。いかにも、キュービアックの好きそうなタイプである。

 って云うか、何故にデンバーのHCがキュービアックでない。ってか、DCもいつの間にウェイド・フィリップスじゃないし。キュービアック・フィリップス・コンビで10勝頂きって感じだろうが、この両者がいないのが、今のデンバーの苦戦の大きな要因だろう。
 まあ、キュービアックは健康上の理由らしいので致し方ないであろうが、フィリップスは、何が何でもキープだったんじゃないかなあ。って云うか、コルツのDCになってくれ〜。HCでもいい。

 オズワイラーの話が出たついでに、我らのQBブリセットについても書いてみたいと思う。数試合ほど見た感想からいうと、典型的なWCOタイプのQBだと思う。これは、ブリセットに限らず、マット・キャッセルやブライアン・ホイヤーなど元ペイトリオッツというか、元ベリチックのQBに皆言えることであるが(ギャロッポロは見た事ないので不明)、皆基本的にWCOタイプである。そもそも、ブレイディだって、デビュー当初はWCOタイプであったし、今現在だって、基本的にはWCOタイプであろう。

 これは、おそらく、ベリチックがWCOタイプなら、自分の戦術でいくらでも戦えると思っている証左であろう。マニングのようなアドリブタイプは求めていない、というか、そんなもの滅多に入手できないのだから、初めから計算に入れていないのだろう。賢い選択かと思われる。
 もっとも、今のコルツ、というかチャジンスキーのプレイブックにはWCOは無いから、ブリセットを獲得しても何の意味もない。元ベリチックというブランドに魅かれて、獲得しただけである。2015年全体20位を使って。バカ。

 で、このブリセットの弱点と云うか、WCOQB共通の弱点であろうが、プレスナップリードが全然出来ないのである。スナップしてから考えるから、ちょいとブリッツを掛けられると、もうどうにもならなくなる。投げ捨てが精一杯である。それを補うために、WCOのプレイブックが必要なのであるが、それはチャジンスキーにはない。バカ。

 チャジンスキーのプレイブックに触れたついでに、そのコールについても、バカにしておくが、とにかく、このOCのコールは「ゴア・アップ・ザ・ミドル」しかない。んなもん、敵からしたら何も怖くないつうの。ブリセットにプレイアクションのひとつもあれば、また話は別だが、ブリセットは、先に書いたように、典型的なWCOのQB、要するにショットガンQBである。プレイアクションのしようがないつうの。

 そうして、今のコルツオフェンス最大にして唯一の武器マーロン・マックは全然使わん。第15週ちゅうか第16週になっても、まだ気づかねーのか。そして、たまに使うと、「マック・アップ・ザ・ミドル」。バカ。MADDENだって、もう少し気の利いたコールするわ。
 ど素人の私が、プロの、プロフェッショナルのチャジンスキーに、今のコルツ・オフェンスにおける正しいコールを特別に教えてやる。マックのオープンラン、ないしスクリーンが出るように、コールしていくんだよ。それを軸に、ゴアやヒルトン、ロジャースを組み立てんだよ。このバカ。ゴアのアクセントに、マック使ってどうする。逆だよ逆。

 それとも、ゴアのキャリア記録を延ばすために、今シーズンのコルツを使っているのか。それなら、意味が分かる。そうして、ゴアに恩を打っておいて、将来、無能な自分に就職口を斡旋してもらおうという魂胆か。なるほどな。そう考えると全て説明が付く。ドーセットをベリチックに送り込んだもの、そのためか。少しでも人脈を広げておこうっていうんだな。無能って大変だな、苦労が多いな。

 ついでに、もうひとつ、コーチ陣の無能ぶりを指摘しておくと、この試合のスターターのセンター、マイク・パーソン。って誰。29歳のジャニーマンである。その経歴が気になった人は、自分で調べてちょ。パーソンについて、責めるつもりは何もないが、ラック時代以降、何人目のスターターなんだよ。完全なコルツファン・カルトQだよ。マニング時代だったら、ジェフ・サタディ、ハイ終了だけど、どうなってんだ、スターターセンター。

 ラインマンにケガ人が多いというのは、完全にコーチングの問題だと私は思っているが、その人選にも問題がある。一人の選手に色々なポジションをちょこちょこやらしてみたり(このゲームでは確か、グッドがゲーム中にRTからRGに変わっていたっと思う。)、新入団選手にいきなりスターターをやらしてみたり、常軌を逸している。OLというポジションを何一つ理解していないのだと思う。単なる、そういう選手の配置地点としか理解していないのだろう。

 例えば、今回のライアン・ケリーのケガにしても、ケガ自体は仕方ないが(いや、仕方なくはないが、)、代わりのスターセンターは、ずっとコルツにいた選手にすべきではないだろうか。去年のドラフトで248位で指名したオースティン・ブライスはどこ行ったんだよ。ってもう、首にしてんだけど。
 センターなんていうのは、戦術やチーム理解度が重要なポジションなのだから、ずっとチームに帯同していた選手、チームのオフェンスミーティグやラインメン・ミーティング(あれば、の話だけど、)に参加していた選手を優先的に使うべきではないだろうか。まあ、理解すべき戦術があれば、の話だけど。ってバカ。

 一方、ケガで早速IR入りしたライアン・ケリーであるが、ケガの状態は私にはもちろん皆目不明であるけれど、完全にヤル気なくしとるな。「こんなバカコーチどもの下でやってもキャリアの無駄だから、レッツ・パーリとフケ込もうぜ。」といったところであろう。このへんが、元アラバマの扱いづらいところではあるが、私もそうするだろうなあ。
 おそらく、ラックも、ヨーロッパでレッツ・パーリとフケ込んでいるのであろう。エースQBが、足とか腰のケガならともかく、肩のケガでチームに帯同しないって、異常だろう。首のケガのマニングだって、確かチームには帯同していたと思う。よほど、パガーノの顔を見たくないのであろう。

 しかしまあ、2012年のドラフトで、ラックを指名した時は、まさか、その6年後、3年連続でプレイオフを逃しているとは、予想だにしなかったなあ。当初の私の計画では、昨年あたりでスーパーボウル制覇している予定だったからなあ。ホント、人生一瞬先は闇だわ。私も気を付けないと。

                 オッサンのクリスマス・イブ  2017/12/24(日)

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